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ドリトル先生の長崎での出会い

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第十一幕その十一

「あの人はね」
「そうだよね」
「そしてご主人もだよね」
「そう思ってるね」
「まさに」
「ずっと相思相愛でね」 
 サラとご主人はというのです。
「仲がいいね」
「何よりだね」
「お家を出て結婚してね」
「幸せになって何よりだよ」
「全く以て」
「本当にね、だからね」 
 それでというのです。
「サラにもご主人にもね」
「幸せを分けてあげる」
「そうするんだね」
「お二人にも」
「そうするよ」
 二重の虹がもたらしてくれるそれをというのです。
「是非ね、あと幸せを分けるとそれぞれが少なくなるか」
「違うよね」
「幸せはね」
「お互いに影響し合って」
「むしろ増えるね」
「幸せはどうして増えるか」
 先生はそのこともお話しました。
「それはお互いに影響し合ってね」
「共鳴し合ってね」
「それでだよね」
「増えていくよね」
「そうしたものだね」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「皆それぞれ平等にあげてもね」
「いいね」
「それが増えるから」
「お互いに影響して共鳴し合って」
「そうなるからだね」
「そうだよ、そしてね」
 そのうえでというのです。
「皆で幸せになるんだよ」
「そうだね」
「じゃあ幸せになろう」
「二重の虹がもたらしてくれたそれを分け合って」
「そのうえでね」
「そうしようね」
 こうお話してでした。
 先生は皆と一緒に新幹線で神戸に戻っていきます、新幹線は本当に物凄い速さで九州を出て山陽を進んでいきますが。
 神戸が近くなるにつれてです、先生は今度は阪神タイガースが勝ったニュースを聞いて皆に笑顔で言いました。
「ちょっと甲子園に寄りたくなったよ」
「ああ、阪神買ったから」
「それでだね」
「甲子園に行きたくなったね」
「阪神の本拠地に」
「そうなったよ、そして新幹線を使うと」
 そうすると、というのです。
「西宮から広島にも名古屋にも東京にも横浜にもね」
「すぐ行けるね」
「特に広島なんてすぐだよね」
「それこそ」
「そのことも凄いよ、それで広島東洋カープの人達もね」
 その広島を本拠地としているチームもというのです。
「新幹線を使って」
「甲子園までね」
「すぐに来ているね」
「そうよね」
「そうなんだ、離れている様で」
 その実はというのです。
「新幹線だと」
「すぐでね」
「近く感じるね」
「西宮と広島も」
「これも文明だね」
 まさにというのです。 
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