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八条学園騒動記

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第七百九十話 下着その四

「それで黒とかだと」
「高校生で、ってなるわね」
「学校だとね、そうなることはね」
 そうした事態はというのだ。
「皆わかってるし」
「黒とかは早いわね」
「大人よ」
 ジュリアはきっぱりと言い切った。
「それも成熟した感じの」
「そうした人が着けるものよね」
「黒とか濃い紫とか」
「そうした色の下着はね」
「やっぱりね」
「それね」
 アロアも言った。
「二十代になって大学出て」
「それからよね」
「そうした色の下着は」
 ジュディもジュリアもまさにと頷いた。
「社会人になってからよね」
「それからでいいわね」
「それまでは白とかピンクとか」
「ライトブルーの下着よね」
「色はね。デザインもね」
 アロアはこちらの話もした。
「派手じゃない」
「ティーバックとかはね」
「ちょっとね」
 二人も同じ考えだった。
「ないわね」
「そうしたデザインの下着は」
「何でもね」
「何でも?」
「何でもっていうと?」
「昔はブラジルだとね」
 アロアはこの国はと話した、連合では六大国のうちの一国であり派手で極めて陽気なお国柄で知られている国だ。
「レミのお国だけれど」
「あの国ね」
「あの国の下着はどうかっていうのね」
「昔はね」
 かつてはというのだ。
「女の人皆ティーバックだったそうよ」
「それは派手ね」
「ブラジルらしいわね」
 二人もそれはと返した。
「言われてみると」
「あの国らしいわね」
 二人は何度も頷きつつ言った、だが。
 ジュリアは真剣な顔でだ、こう言った。
「けれどレミの下着って」
「普通よね」
 ジュディが応えた。
「ティーバックじゃなくてね」
「普通のデザインの下着よね」
「色も黄色とかライトブルーで」
「白もあって」
「明るい色が好きだけれど」
「派手でもないわ」
「けれど昔はね」
 アロアは二人にさらに話した。
「そうしたね」
「ティーバックだったのね」
「女の人は皆」
「そうだったらしいわ」
 こう話すのだった。
「褌みたいにね」
「そうそう、褌てティーバックよ」
 まさにとだ、ジュディは応えた。
「昔の日本の下着って」
「それで褌はね」
 アロアは褌の話にも乗って話した。
「日本だと女の人もね」
「着けてたわね」
「皆ね」
 それこそというのだ。 
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