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るーみっくキャラオールスター対大谷翔平選手

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第六話 引き続き海でその八

「だから出てもらったが」
「暫く俺の家にいて今は優しい子の家にいる」
 あたるが翼にその妖怪の話をした。
「一時期水族館に家出もしていたが」
「今は幸せか」
「そうなっている、凄い子だった」
「こんなの飼ってたのよ」 
 しのぶがチェリーを指差して話した。
「その子はね」
「何っ、それは凄い」 
 翼はしのぶの今の言葉に仰天して声を大きくさせた、そうしてそのうえでチェリーを観つつさらに言った。
「こんなのをか」
「そうなのよ」
「世の中広いな」
 翼はこうも言った。
「こんなのを飼うなんてな」
「そんな子だから」
「妖怪もか」
「もうね」
 それこそというのだ。
「何でもないのよ」
「立派な子だな」
「だからね」
 しのぶはさらに話した。
「私もその子尊敬するわ」
「俺もだ」 
 翼は真顔で述べた。
「本当にな」
「僕もだよ」
 魔狭人も祈ることだった。
「そんな子がいるなんてね」
「絶対に天国に行けるな」
「死んだ時はね」
「そんな子がいたらね」 
 なびきは冷静に述べた。
「世の中平和になるわ」
「そうよね」
 かすみも頷いた。
「そんな子が増えて欲しいわ」
「世の為人の為にね」
「僕達の中で一番いい人というと」
 三鷹は考えてから言った。
「妻に響子さん、りんさんにアンジェラさん、桜さんそれに狐君か」
「確かに。性格いいよなこいつ」
 乱馬はその狐を見て言った。
「かなり」
「そうよね。まあ変装はね」
「何言ってるんだあかね」
 その狐が乱馬に化けて言ってきた。
「狐は化けるのが上手だぞ」
「そ、そうね」 
 あかねは少し苦笑いになって狐に応えた。
「乱馬が二人いるわね」
「そ、そうだな」
 乱馬も引きつった笑顔で応えた。
「俺が急に増えたな」
「どっちが乱馬かしら」
「お前はわかるよな、あかね」
「それがわからないのよ」
「実は僕乱馬じゃないんだ」 
 狐は正直に言った、そして変身を解いて言った。
「僕は狐なんだ」
「そうだったのね」
「俺もわからなかったぜ」  
 あかねも乱馬もそこは合わせた。
「本当にな」
「今わかったわ」
「騙してご免ね」
「気にしていないわ」
「安心してくれよ」
「しかしよくもここまで個性的な面子が集まったな」
 向田は夕陽の光を浴びつつ言った。
「つくづくな」
「そういえばそうですね」
 院長が応えた。 
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