世界の礎
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第七話 三つ目の大河その十一
海からも進出していった、セイロン島も掌握しさらに東のガンジス川流域の街や村にも降る様に使者を送っていってだった。
あらゆる方角からインドに進出していった、港町を勢力圏に加えるとその周辺や街にも手を伸ばしていき。
インドを掌握した、すると義青は強い声で言った。
「都をインドにももうける」
「そうするのですね」
カニが応えた。
「メソポタミアやエジプトにしている様に」
「そうする、デリーやカルカッタを都とし」
そうしてというのだ。
「インドも複数の州に分けてな」
「統治するのですね」
「そうしていく、ただカーストの階級だが」
「ヒンズー教の」
「法では平等とするが」
しかしというのだ。
「教えにまではな」
「入らないですか」
「法では平等とする」
「教えは違いますね」
「それぞれの宗教を認めなくてはだ」
さもないと、というのだ。
「その宗教が帝国に対する不穏分子になるからな」
「それはしないですか」
「そうだ、そしてだ」
カニにさらに話した。
「問題はアウトカーストだが」
「かなり酷い扱いですが」
「彼等の扱いは教えがあろうともな」
「法で許さないですね」
「彼等への迫害はな」
それはというのだ。
「断じてな」
「そうされますか」
「迫害は許さない、迫害される者達がいるとな」
国の中でというのだ。
「やはり不満を抱きな」
「不穏分子となるので」
「それは許さない」
アウトカースト層への迫害はというのだ。
「断じてな」
「そうされるのですね」
「そしてだ」
義青は話を続けた。
「ヒンズー教以外の宗教もだ」
「インドには実に多くの宗教がありますが」
「認める、人を害さない限りな」
「あらゆる宗教を認めるので」
「だからだ」
その考えだからだというのだ。
「インドの宗教もな」
「認めますね」
「同じだ、いいな」
「それでは」
「ではインドも治めていき」
そうしてというのだ。
「帝国の力とする」
「これからは」
「メソポタミア、エジプト、インドとだ」
今度はこの三つの地域を挙げた。
「我々は豊かな地域を得た、それぞれの地域を道でつなぎ」
「海でもですね」
「つなぐ」
そうするというのだ。
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