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世界の礎

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第七話 三つ目の大河その八

「これを出してだ」
「用いるのですね」
「そうする、これを武器や農具に使えば」
 そうすればというのだ。
「よりいい、そして農具もな」
「そちらもですか」 
 今度はヤクが応えた。
「出して頂けますか」
「今度は千歯扱ぎや唐箕、モールドボウド=ブラウに田打車を出す、井戸の掘り方も樫棒式を出す」
 そうしたものをというのだ。
「そうしてだ」
「農業を発展させますか」
「これまで以上にな、竜骨車もだ」
「出して」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「用いてな」
「さらに発展させますか」
「また植物で竹を出すか」
「竹ですか」
「そうだ、竹は恐ろしいまでによく育ち」
 そいしてとだ、ヤクに話した。
「何かと材料になる」
「そうした植物ですか」
「しかも筍の時は食える」
 竹のこのことも話した。
「だからな」
「竹というものも出して下さいますか」
「育つ気候では育つしな」
「では」
「竹も出す」
 こう言ってそういった農具に竹も出してだった、鋼鉄の技術もそうして。
 国家をより発展させた、鋼鉄の武具を軍に渡してだった。
 戦わせた、すると。
「我が軍は恐ろしいまでに強く」
「インドもだな」
「津波の様にです」
 イシュに話した。
「進んでいます」
「そうだな、だからな」 
 それでというのだ。
「インドを一気にだ」
「掌握しますか」
「インドは豊かな場所だ」
 こう言うのだった。
「何かと複雑だが」
「それでも豊かですか」
「人口も多いからな」
「手に入れますと」
「そして的確に治めるとな」
 そうすればというのだ。
「非常にだ」
「帝国の利益になりますか」
「そうなるからな」 
 それ故にというのだ。
「これからな」
「このままインドを掌握する」
「そうしてな」
「帝国の領土として治め」
「帝国の力とする」
「そうしますか」
「宗教はこれまでと同じくだ」
 インドの宗教の話もした。
「認める」
「他の宗教を攻撃しないなら」
「それでだ」
「いいですね」
「そうだ、そしてインドは良港も多い」 
 義青はこのことも話した。
「だからメソポタミアの港ともな」
「船を行き来させるのですね」
「ひいては地中海からもな」
 こちらからもというのだ。
「大規模に貿易を行わせてな」
「富を生み出すのですね」
「そうする」 
 まさにというのだ。 
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