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ハッピークローバー

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第百六十話 大きくなりたいその七

「二メートル以上あったじゃない」
「十六文キックよね」
「両足で三十二文だったわね」
「あの人位にね」
「大谷選手以上ね」
「そうなりたいらしいともね」
 鳴海の顔を思い出しつつ話すのだった。
「言ってるわ」
「二メートルは大き過ぎるでしょ」
「流石にね」
「そこまではいらないでしょ」
「けれど鳴海っちはね」
 彼はというのだ。
「そう言ってるのよ」
「そうなのね」
「大きくなりたいって言ってね」
「大きくなるならとことんなのね」
「そうね」
「そこまではいらないでしょ、胸だってね」
 留奈は自分のその部分を見て言った。
「大き過ぎるとね」
「困るわよね」
「かな恵はよくわかるでしょ」
 留奈はかな恵のその部分も見て言った。
「そうでしょ」
「もうこれ以上はね」
 かな恵は少し苦笑いになって応えた。
「私もね」
「大きくなって欲しくないのね」
「今で結構ね」
 苦笑いのまま話した。
「肩凝るから」
「ああ、胸があるとね」
 一華も言った。
「その分重いから」
「そう、肩にくるのよ」
「そうよね、私達はね」
 一華はかな恵以外の四人自分も含めて話した。
「大きくなく小さくもなくで」
「普通?」
「富美子はやや大きいけれど」
 それでもというのだ。
「それ位だしね」
「肩凝らないわよね」
「そんなことはないわ」 
 こう答えた。
「別にね」
「それいいことだから」
「肩凝らないと」
「そう、その分ね」
「やっぱり肩凝り辛いのね」
「そうなのよ」
 かな恵はその通りだと答えた。
「これがね」
「それでそう言うのね」
「そうなの、本当に結構辛いから」
 だからだというのだ。
「大き過ぎるとね」
「胸も困るのね」
「だからこれ以上はね」
「大きくなって欲しくないのね」
「よくグラドルで巨乳の人いるけれど」
 芸能界の話もした。
「そうした人達もね」
「肩凝りあるのね」
「だからコンプレックスに胸って人もいたし」
「巨乳で人気が出ても」
「それでもね」
 本人はというのだ。
「そうした人もおられるし」
「大きくてもなのね」
「いいかっていうと」
「そうでもないのね」
「鳴海っち実は私の胸よく見るのよ」
 ここでまた彼のことを話した。 
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