八条学園騒動記
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第七百八十九話 境界知能その四
「暴君なり独裁者に」
「重税とかとんでもない悪政でね」
「そうなるわね」
「一票が必要でもそれだけ」
「もう完全に駒ね」
「そうなるから」
だからだというのだ。
「馬鹿こそまずやられるね」
「一番熱狂的に支持しても」
「真っ先にそうなるわね」
「利権の食いものにされて」
「何もかも失うわね」
「アフリカの独裁者もそうしたし」
自分を支持した者達の中で力のない者達を最初に貪る対象としたのだ、これも当時のアフリカではよくあることだった。
「独裁者の周りもね」
「そうするね」
「自分のことしか考えないから」
「だからね」
「そうしない筈がないわね」
「そうだよね、だからね」
トムは眉を顰めさせて述べた。
「そうなりたくないなら」
「馬鹿にならない」
「そういうことね」
「ちゃんと考えて支持する」
「政治家も宗教も」
「騙す方が悪いよ」
トムはこれは絶対とした。
「やっぱりね、けれどね」
「騙される方もね」
「あからさまな詐欺師に騙されるとね」
二人で言った。
「騙される方もどうかってなるよ」
「全くだね」
「あからさまだとね」
「前科あって悪事も散々やって実は能力がない」
これだけの要素が揃っていてというのだ。
「噓吐きだ出主張していることも出鱈目だって沢山の人達が指摘していて」
「騙されるならね」
「どうしようもないわね」
「中には詐欺師の言ってることまともに聞かないで」
そうであってというのだ。
「それでね」
「騙されるならね」
「騙される方が悪いわね」
「その宗教の教義や政治家の政策まともに観ないで」
そうしてというのだ。
「騙されるならね」
「救い様がないね」
「そこまで馬鹿だとね」
「だったらね」
「そんな馬鹿は救えないわね」
「そこで助けても」
ペリーヌはそうしてもと話した。
「どうせ反省しないし」
「何度でも騙されるね」
「絶対にね」
「馬鹿過ぎて」
「そうなるわね」
「絶対にね」
ペリーヌは言い切った。
「馬鹿も底を抜けたら」
「救われないね」
「神様仏様でもないと」
「性根も駄目だし」
「馬鹿過ぎるとね」
「そうそう、極端な馬鹿って大抵性格も凄く悪いんだよ」
トムはこのことを指摘した。
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