夢幻水滸伝
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第三百八十一話 南から北へその十二
「あたしが」
「頼める?」
「喜んで」
これがイザベルの返事だった。
「そうさせてもらいます」
「ほなね」
「はい、ほなですね」
「その間多分ね」
マリアはさらに話した。
「アレンカールさんから声がかかるわ」
「一緒にやっていかへんかって」
「声がかかったらね」
それならというのだ。
「その時はね」
「乗ってね」
「それで一緒にやっていきますね」
「前に話した通りよ」
「あの人なら大丈夫ですね」
「そやからね」
アレンカールが信頼出来る人物だからだというのだ。
「一緒にやってくって決めてるし」
「お誘いがあったら」
「私が留守でもね」
「承諾することですね」
「是非ね」
こう言うのだった。
「そうしてね」
「そうさせてもらいます」
イザベリは確かな声で約束した。
「アレンカールさんと一緒にやっていく様に」
「そうしてね」
「はい、ただアルゼンチンの方は」
「何かあっちは今忙しいし」
「内政で、ですね」
「声かけてきいひんと思うで」
そうだというのだ。
「アルゼンチン、チリ、ウルグアイの三国でまとまりそうで」
「そのまとまりに力を入れているので」
「それで内政も忙しいし」
「こちらには声をかけへんですか」
「それに対してブラジルは内政が一段落ついて」
そうなっている状況でというのだ。
「勢力拡大にも入ってるし」
「そやからですね」
「あとちょっとしたら声かけてくるから」
そうしてくるだろうというからだというのだ。
「その時はな」
「一緒にやっていきます」
「アレンカールさんとお話して」
そしてというのだ。
「お話を聞いたうえで」
「決断することですね」
「間違っても戦ったらあかんで」
戦はしてはならないというのだ。
「絶対に負けるから」
「あちらは二億近くの人口ですから」
「こっちは七百十万位やで」
「勝てる筈があらへんですね」
「産業も軍の規模もちゃうし」
「しかもアレンカールさんは神星の人で六将星」
「アマード君も強いし」
こうした要素を挙げていくのだった。
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