金木犀の許嫁
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第五十二話 歴史の真実その十四
「山の上もです」
「飛べるからね」
「すぐですが」
神戸から行ってもというのだ。
「ですが」
「それでもね」
「電車ですと」
どうしてもというのだ。
「遠いです」
「そうよね」
「ですからあまりです」
「伊賀には行ってないのね」
「そうなんです」
こう夜空に答えた。
「俺達も」
「そうなのね」
「ですが今度です」
「その伊賀に行くのね」
「そうします」
「それでお祖母さんにお会いするのね」
「それで」
佐京はさらに言った。
「その時もよかったら五人で」
「行くべきですね」
幸雄はすぐに答えた。
「お二人のことを報告するので」
「はい」
佐京はその通りだと答えた。
「ですから」
「そうすべきですね」
「真昼さんも親戚になりますし」
「私は家族として」
「幸雄さんの場合は」
「真田家の人間であるので」
「伊賀の方ともです」
そちらともというのだ。
「機会があれば」
「お会いすべきですね」
「そうですよね」
「わかっています」
これが幸雄の返事だった。
「私も」
「それでは」
「ご一緒させて下さい」
「宜しくお願いします」
「それでは」
「またです」
佐京はあらためて言った。
「何時になるかはです」
「お話してくれますね」
「そうさせてもらいます」
こう言うのだった。
「伊賀まで」
「ではその時が来ることをです」
「楽しみにされますか」
「そうしていきます」
佐京に笑顔で答えた。
「是非」
「そうですか、では」
「伊賀に行く時はですね」
「宜しくお願いします」
「それでは」
こうした話をしてだった。
五人で休む時間も楽しんだ、それが終わってからまた遊んだ。だが夕暮れになるとそれも終わり着替えてプールを後にするのだった。
第五十二話 完
2024・12・1
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