るーみっくキャラオールスター対大谷翔平選手
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第四話 団欒その十五
「そう言うともうな」
「駄目ですか」
「やはり勝とうと思うことであろう」
「そうですけれどね」
「かく言う私も勝てるとは思えんが」
それでもというのだ。
「折角甲子園で野球が出来るのだしな」
「勝つつもりで、ですね」
「やるべきじゃ」
「その通りですね、やっていきます」
「ではな」
「そういうことで練習もしていくことですね」
「そうなる」
さくらは今度はその通りだと答えた。
「やはりな」
「練習あるのみですね」
アンジェラはさくらの言葉に真面目に頷いた。
「何といっても」
「勝てなくてもですね」
五寸釘が応えた。
「若しかしてと思いながら」
「練習することですね」
「そうですよね、じゃあ大谷選手が来るまで」
「試合をする時まで」
「練習しましょう」
「皆さんで」
アンジェラも言った。
「そうしていきましょう」
「それじゃあ。ただ」
こうもだ、五寸釘はあらためて言った。
「背番号ですが」
「うむ、俺達のそれだな」
「ちゃんとそれもあるな」
「嬉しいな、これまであるなんてな」
「いいよな」
眼鏡にチビ、コースケにカクガリも話した。
「俺達が誰かすぐにわかるからな」
「結構わかりにくい時あるからな」
「けれど背番号があったらな」
「誰かすぐにわかるからな」
「しかもその背番号がちゃんと一桁か二桁の数字で」
五寸釘は自分の五〇のアラビア数字を観て言った。
「いいよな」
「流石に十と十一と二十三はないね」
鯖人は笑って言った。
「誰も付けていないよ」
「どれも永久欠番だからな」
飛麿がそれがどうしてかを話した。
「流石にな」
「ないね」
「その三つの背番号はな」
「阪神は歴史が長く」
一ノ瀬のおじさんが言った。
「永久欠番もあるからね」
「その三つだからね」
おばさんも言ってきた。
「ちょっとね」
「皆着けていないよ」
「流石に恐れ多いよ」
「そうだよね」
「十は藤村さんだった」
面堂がまずはこの背番号のことを話した。
「十一が村山さんでだ」
「二十三は吉田さんだよ」
早雲が応えた。
「そうだよ」
「確かあれだったな」
ムースは考える顔で言った。
「藤村富美男さんは初代ミスタータイガースでな」
「そして村山実さんはザトペック投法です」
四谷はこの偉人のことを話した。
「いつも全力でした」
「おらも凄いと聞いている」
「素晴らしかったです」
「そして吉田義男さんは牛若丸」
「実に見事な守備でした」
「その三人が永久欠番だ」
「永久欠番に相応しいあるな」
シャンプーも思うことだった。
ページ上へ戻る