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夢幻水滸伝

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第三百八十話 ペルーの冒険者その十

「傭兵になる人もいますね」
「はい、残念なことに」
「戦よりもそっちが目的だったりします」
「ギルドから報酬を得ているのに」
「それとは別に」
「また傭兵団に入っても」
 その場合もというのだ。
「同じですね」
「戦より略奪目当ての奴がいますね」
「それで儲けることが目的で」
「略奪はしてはなりません」 
 アルゲダスは強い声で言い切った。
「ほんまに」
「その通りです」
 戦士が答えた。
「略奪はです」
「あきませんね」
「泥棒ですから」
「そうです、泥棒はいけません」
「本当にそうですね」
「勝って手に入れるならともかく」
 賊やモンスターそれに敵軍からというのだ。
「民からそうするのなら」 
「強盗とですね」
「それと同じですから」
「してはいけません」
「真っ当な人なら」
「私達もそう考えていまして」
 魔法使いも言ってきた。
「していません」
「他の悪いこともですね」
「嘘は吐いたことはありますが」 
 それでもというのだ。
「略奪とかはです」
「したことないですね」
「そうです」
「そうせんとあきませんね」
 今はキャラバンの警護をして彼等と共に旅をする中で話した。
「ほんまに」
「守ることは守る」
「そうすることですね」
「はい、そして」
 そのうえでというのだ。
「仕事をしていくことです」
「大事なことは」
「そうすることですね」
「これからもです、このクエストも」
 キャラバンの警護もというのだ。
「真面目にしていきましょう」
「悪いことをせずに」
「そのうえで」
「そうしていきましょう」
 こう言ってだった。
 三人で真面目にキャラバンの警護を全うした、その後で次のクエストも真っ当した。そうして真面目に冒険者稼業をしていると。
 三人のパーティーはペルーにそのパーティーありと言われるまでに冒険者達の中で有名になった、そのうえで。
 ペルー国内の情報を聞いてだ、そうして言った。
「リマのエチェニケさんがです」
「物凄いですね」
「頑張っておられますね」
「はい、その評判を聞きまして」 
 そうしてというのだ。
「実はあの人とお会いしたいとです」
「お考えですか」
「そうなのですか」
「そして評判通りの方なら」
 それならというのだ。 
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