夢幻水滸伝
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第三百八十話 ペルーの冒険者その九
「ほんま有り難いですね」
「はい、確かに」
「気が楽になります」
「流れ流れの稼業よりは」
「同じ冒険者の仕事をしましても」
「そやからです」
アルゲダスは二人に微笑んで話した。
「お家を買いました」
「そういうことですね」
「それで三人で住もうと言われたのですね」
「そうです、ほな今からです」
「シーフードですね」
「それを使ったお料理を食べますね」
「ワインも用意しましたし」
見れば赤も白もある、赤はパエリア白はカルパッチョとサラダの為に用意したものでパンもチーズもデザートの無花果もある。
「ほな今からです」
「楽しみましょう」
「家でのお食事を」
「そしてまた明日ギルドに行って」
そうしてというのだ。
「クエストを見て受けましょう」
「そして働きましょう」
「三人で」
戦士と魔法使いも応えた、そのうえでだった。
三人で飲んで食べて楽しんだ、その次の日はクエストを見て受けてそうして仕事をした。拠点の屋敷に住む様になり。
アルゲダスも二人もこれまで以上に意気揚々と冒険者稼業が出来た、クエストは様々で賊やモンスター退治にだ。
アイテム探しに雑用、用心棒に警備に傭兵稼業と色々だったが。
その全てをこなす、だがアルゲダスも二人も絶対に犯罪はしなかった。
「幾ら荒くれ者のお仕事でもです」
「犯罪はしない」
「それは絶対ですよね」
「はい」
まさにというのだ。
「もうそれは」
「左様ですね」
「モラルがあるからですね」
「モラルがないと」
そうでなければというのだ。
「やっぱりです」
「何をしてもです」
「駄目ですよね」
「そうです、お二人もモラルがあるので」
「いいですか」
「そう言って頂けますか」
「はい、若しモラルがなければ」
二人にというのだ。
「僕もすぐにです」
「パーティー解消していましたか」
「そうでしたか」
「はい」
まさにというのだ。
「そうしていました」
「僕も実は」
「私もです」
戦士も魔法使いも答えた。
「これまでモラルのない人とパーティーを組みまして」
「すぐに喧嘩別れしたことがあります」
「傭兵がてら略奪をしようとしたので」
「怒って止めて喧嘩別れしました」
「傭兵では多いですね」
略奪はとだ、アルゲダスも答えた。
「確かに」
「そうですね」
「本当に多いですね」
「むしろその為にです」
略奪をして一山当てる為にだ。
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