夢幻水滸伝
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第三百七十九話 アンデスの地でその十三
「そやけどです」
「その帰りな」
「全滅しました」
「南極の自然の中でな」
「そうなりましたし」
起きた世界でもというのだ。
「ほんまにです」
「星のモンもか」
「何人かで、です」
「行くべきか」
「そう思います」
「そやな」
エチェニケも確かにと頷いた。
「そうすべきやな」
「南米の星の方々にお誘いをかけましょう」
「そやな、ほなわしと同じ地の星の面々にな」
「お声をかけますか」
「そうしてな」
そのうえでというのだ。
「行って来るわ」
「それでは」
「一番ええのはな」
エチェニケは考える顔になりアルゲダスに話した。
「犬で行こか」
「犬橇ですか」
「そや、アムンゼンさんみたいにな」
「ええですね」
アルゲダスも確かにという顔で賛成した。
「ほなです」
「ああ、ここはな」
「犬で行きましょう」
「そうしよな」
「では」
「行って来るわ」
「そして何かあれば」
アルゲダスは真剣な顔でこうも言った。
「お願いします」
「やれるだけのことやるわ」
「星の人が六人いますと」
「結構以上のことが出来るな」
「そうですさかい」
「何かあればな」
「その時は」
頼むとだ、アルゲダスは言葉を返した。
「エチェニケさん達なら大丈夫です」
「そやな、それで留守の間はな」
「やらせてもらいます」
「自分おったら安心できるわ」
笑顔でだ、エチェニケはアルゲダスに言った。
「ほんまな」
「そう言ってくれますか」
「ああ、そやから安心して行けるわ」
「ご期待に添える様にします」
「それで誘うのは南米の地の星でな」
その立場の者達でというのだ。
「ちゃんと留守を守れるモンがおることやな」
「人の星がいる国の人ですね」
「一緒にな、そやからな」
「エチェニケさんとですね」
「ピエトリ、マリアちゃん、セスペデスになるわ」
この四人だというのだ。
「わしを含めてな」
「そうなりますか」
「そや、それでな」
「四人とそれぞれの国の精鋭で以て」
「犬橇を使ってな」
そうしてというのだ。
「行って来るわ」
「それでは」
「ただアムンゼンさんは合理主義でな」
そうした考えでというのだ。
「旅が進んで荷物が減ってくと」
「余分になった犬は殺していましたね」
「そして食料にもしてたわ」
「そうでしたね」
「わしはどうもな」
アルゲダスに少し苦笑いになって話した。
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