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八条学園騒動記

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第七百八十五話 壊血病その八

「皆生きていけないから」
「街でならず者になるか」
「海賊やるのね」
「他には難民になるか反乱起こすか」
「そうなるのね」
「連合は民主主義だから」
 中央政府も各国政府もだ。
「変な政権が出来てね」
「馬鹿な政治してもね」
「そうはならないわね」
「独裁者のやりたい放題とか」
「生きていけないってことはないわね」
「だから海賊っていうと」
 連合の宇宙海賊達はというのだ。
「悪い奴が犯罪やって外縁部まで逃げて」
「やるんだよね」
「悪いことをね」
「そうした連中でね」
「仕方なくじゃなくて」
「元々悪いのよね」
「だからね」
 そうであるからだというのだ。
「サハラとは別よ」
「そうだね、あと海賊ってエウロパやマウリアにもいるよね」
 トムはこの二国もと話した。
「そうだね」
「ええ、どっちも生活出来るけれど」
「悪い奴がなるね」
「そうよ」
 ペリーヌは確かな声で答えた。
「宇宙があれば宇宙海賊がいるけれど」
「悪い連中で」
「そうであってね」
「連合と同じだね」
「根っからの悪党がなるものよ」
 エウロパの海賊もマウリアのそれもというのだ。
「どちらもね」
「そうなんだね」
「そう、そして」
 それにとだ、ペリーヌはさらに話した。
「どっちの国も征伐しているわ」
「連合みたいに」
「ただ連合は海賊は」
 その彼等はというと。
「凶悪犯認定してるでしょ」
「ほぼ確実にね」
 トムも答えた。
「それで捕まえたら」
「死刑かね」
 連合特有の残虐な処刑を以て行われる。
「重労働でね」
「使い潰していくね」
「そうしていくけれど」
 連合ではというのだ。
「けれどね」
「他の国だと」
「そうしたことはしないで」
「人権守るんだ」
「犯罪者、加害者でもね」
「それエウロパで五月蠅いわね」
「馬鹿だからね」
 エウロパのそうした考えをこの一言で終わらせた。
「それでね」
「海賊でもだね」
「罪が軽いなら」
 そうであるならというのだ。
「許してね」
「罪も軽いね」
「エウロパ死刑ないから」
 廃止されているのだ。
「だからね」
「海賊でどんな悪いことしても」
「全くね」
 それこそというのだ。 
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