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八条学園騒動記

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第七百八十五話 壊血病その七

「海賊多かったね」
「戦争ばかりで」
「何かと荒れてたからね」
 スターリングも蝉玉も言った。
「それでよね」
「海賊も多かったね」
「だから」
 トムはそれでと話した。
「アッディーン大統領もシャイターン主席も討伐したね」
「かなり力を入れて」
「そうしたのよね」
「それで今はサハラも安定して」
「平和になってね」
 二人で話した。
「お仕事もあるし」
「海賊かなり減ったね」
「連合だと海賊は」
 彼等はというと。
「外縁部に逃げた無法者がなるね」
「元から悪い奴等が」
「そうなるのよね」
「そこが違うね」
「生活出来なくて」
 それこそ海賊になるしか生きる術がなくというのだ、戦乱は産業の荒廃をもたらしそれが貧困や飢餓も生み出すのだ。
「それでだね」
「仕方なくね」
「やるものだね」
「そうなのよ」
 サハラではというのだ。
「街や村のならず者もね」
「悪い奴がなるんじゃなくて」
「犯罪でもしないと」
「生きていけない」
「そうした状況だからよ」
 それ故にというのだ。
「仕方なくね」
「やるものだね」
「そうなのよ」
 サハラではというのだ。
「最近まではね」
「毎日何処かで戦争があって」
「それで難民も出て」
「生きていけない人もいて」
 そうであってというのだ。
「やってた人が多いのよ」
「シビアだね」
「それで軍隊の艦艇の横流しとかを受けてね」
「横流しって」
「サハラじゃ兵器の横流しもね」
 そうしたこともというのだ。
「多かったしね」
「色々やばいね」
「だから戦争が続いていると」
 そうなると、というのだ。
「そうしたこともね」
「起こるんだね」
「とんでもない独裁政権だったら」
 サハラにはそう言われる政権も多かった、地球で言うと二十世紀後半から二十一世紀前半のアフリカによく出たタイプの独裁政権がだ。
「独裁者がやりたい放題で」
「ああ、権力握ってね」
「蓄財して贅沢三昧で」
 スターリングと蝉玉はそうした政権について具体的に話した。
「弾圧してやりたい放題」
「もう滅茶苦茶する」
「国家を徹底的に私物化する」
「そんな政権だね」
「そんな政権だと」
 それこそというのだ。 
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