| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

野球チームの月刊誌

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
次ページ > 目次
 

第六章

「本当に」
「まさにそうね」
 千佳も頷いた。
「北朝鮮なんてね」
「とんでもない国だね」
「漫画の悪い国よね」
「アニメとか特撮でもあるね」
「もうそうした」
 そこまでのというのだ。
「とんでもない国よ」 
「そう、そして巨人はね」
「北朝鮮と同じね」
「だから月刊ジャイアンツなんて」
 そして他の巨人のプロパガンダはというのだ。
「北朝鮮の機関紙だよ」
「機関紙って何?」
「だからその国のいいことばかり書いて思い込ませる」
「いい国だって」
「そうした雑誌や新聞だよ」
「北朝鮮にはそういうのあるのね」
「あるよ、それでね」 
 兄は妹にさらに話した。
「国民の人達も世界も騙そうとしていてね」
「あそこの国民の人達は騙されてるのね」
「そうだよ」
「物凄い独裁国家で」
 千佳も北朝鮮のことは知っている、どういった国かはそれこそ子供でも知っているということである。
「国民の人達餓えていて」
「世襲の将軍様だけいい暮らししてね」
「軍隊にばかりお金使って」
「物凄い貧乏でね」
「核兵器作ってミサイルばかり打って」
「テロも何でもやるね」
「そんな国よね」
 こう兄に話した。
「物凄く悪い国ね」
「その北朝鮮を好きな人もいるけれどね」
「何処がいいのよ」 
 千佳にとってはそうだった。
「一体」
「僕もそう思うよ」
「そうよね」
「そしてその北朝鮮とね」
「巨人は同じね」
「悪いことばかりして」
 そうしてというのだ。
「やりたい放題だしね」
「あの国もそうだし」
「本当にね」 
 まさにというのだ。
「巨人はね」
「日本の北朝鮮で」
「その巨人のいいことを書いているなんて」
「北朝鮮の宣伝と同じで」
「普通に読んだら駄目だよ」
「北朝鮮だとね」
 この国だと、というのだ。
「皆知ってるし」
「とんでもない国だって」
「そしてその巨人となのね」
「うん」 
 まさにというのだ。
「同じだよ」
「巨人は」
「それでね」
 そうであってというのだ。
「巨人のことを書いた雑誌や本はね」
「有害図書に指定して」
「それでだよ」
 そのうえでというのだ。
「迂闊に読んではいけない」
「そうしないと駄目ね」
「野球チームといっても」
 寿は強い声で言った。
「色々で」
「巨人みたいに悪いチームもある」
「そのことを認識して」
「雑誌も読まないとね」
「月刊ジャイアンツは北朝鮮のプロパガンダ雑誌」
「プロパガンダって何?」
「宣伝ってことだよ」
 寿はこのことも話した。
「要するに」
「そういうことね」
「そうしてね」
 そのうえでというのだ。
「迂闊に読まない、何も知らない人が洗脳されない」
「そうなる様にしないとね」
「絶対に駄目だよ」
「本当にそうね」
 千佳も兄の言葉に頷いた。
「世の中に巨人真理教に洗脳された人達を増やさない為に」
「ちゃんとしないとね」
「駄目だよ」
「そうよね」
 二人でこうしたことを話した、そしてだった。 
 それぞれが愛するチームの応援をして月刊誌も読んでいった、そうしてそのうえで巨人のことを訴え続けた、絶対の悪の洗脳工作を広めてはいけないと。


野球チームの月刊誌   完


                  2025・1・28 
次ページ > 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧