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ドリトル先生の長崎での出会い

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第六幕その八

「法律の下にあるから」
「いいんだよね」
「暴力じゃないよね」
「暴力を振るう組織と言う人がいるけれど」
「違うね」
「法律と理性の下にある力は武力だよ」
 そう呼ぶべき力だというのです。
「ちゃんとコントロールされた」
「感情に基づかない」
「他の人を脅さない」
「恐怖で支配する様なものでない」
「むしろそうした行為を抑える力だね」
「自衛隊、軍隊や警察はね」
 こうした組織はというのです。
「武力の組織であってね」
「暴力を抑える」
「そうした組織だね」
「そもそも武って矛を止めるだからね」
「本来は戦いを抑えるものだね」
「そうだよ、武力はいい力だよ」
 先生は言いました。
「警察もね」
「そうだよね」
「先生これまでひょんなことから警察と関り出来て」
「ひやひやしながらやり過ごしたこともあるね」
「泳いで逃げたりね」
「ははは、色々あったね」 
 実際にと言う先生でした、イギリスにいた頃のその色々な出来事を思い出してそのうえでお話するのでした。
「私も」
「波乱万丈だったね」
「文字通りにね」
「先生のこれまでを振り返ると」
「物凄かったわ」
「うん、だから警察ともね」
 即ちお巡りさん達ともというのです。
「何かとあったね」
「そうだよね」
「凄かったね」
「間一髪の事態も多くて」
「スリル満点だったわ」
「そのことを思うとね」
 そうすると、というのです。
「今の私達は平和だね」
「そうだね」
「平和が一番だよね」
「何と言っても」
「本当にね」
「そう思うよ」 
 こうしたお話をしてでした。
 皆で自衛隊の港を見回して見学していきます、最新鋭の装備がある護衛艦ときりっとして礼儀正しい自衛官の人達があってです。
 先生はこれならと頷いてです、皆にお話しました。
「いざという時は。日本は戦争よりもね」
「災害だよね」
「地震とか台風とかね」
「災害が兎に角多いから」
「そうした国だからね」
「そう、災害が起こってもだよ」
 そうなってもというのです。
「今の自衛隊ならね」
「大丈夫だね」
「すぐに動いてくれるね」
「そして大勢の人を助けてくれて」
「復興にも頑張ってくれるね」
「日本は決して安全じゃないんだ」
 先生は腕を組んで困ったお顔で言いました。 
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