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夢幻水滸伝

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第三百七十八話 魔術と信仰その十一

 そしてだ、ピエトリにこうも言ったのだった。
「今も統治ではです」
「その人達をお話してか」
「やっていっています」
「どうもな」
 ピエトリはワインを飲みつつ話した。
「星の者はこっちの世界で最初に縁が出来た人とな」
「ずっとやっていっていますね」
「そうした傾向があるな」
「私にしてもそうで」
「私もやしな」
 ピエトリ自身もというのだ。
「そやからな」
「だからですね」
「ほんまな」 
 まさにというのだ。
「最初の絆がな」
「私達を助けてくれますね」
「幾ら星の者の力が凄くてもな」
 ガブリエラに焼いた牛肉を食べつつ話した。
「一人では何も出来ん」
「そういうことですね」
「主かてや」 
 イエス=キリスト、言わずと知れた彼もというのだ。
「お一人で何処まで出来たか」
「十二使徒がいてこそ」
「それでや」
「あそこまで出来ましたね」
「カエサルかて一人やとな」
 多くの部下がいないと、というのだ。
「只の借金大王や」
「そうですね」
「これ以上は言わんけどな」
 カエサルについてはというのだ。
「見てたらおもろい人やし」
「敵でも降れば寛容で教養豊かで」
「女好きでもな」
 流石に髪の毛のことは言わなかった、ただよりによって部下の兵達に言われて嫌な顔をしたとある。ただし嫌な顔をしただけだった。
「そうした人やったしな」
「よかったですね」
「そや」 
 まさにというのだ。
「それで多くの部下がいてな」
「あれだけのことが出来ましたね」
「そやからな」
「私達もですね」
「一人で出来ることは限られてるわ」
「左様ですね」
「日本の難波さんかてな」 
 彼の名前を出した。
「ロシアに行かれてな」
「枢軸に入られてですね」
「大暴れしてるけれどな」
「それが出来るのもですね」
「やっぱりな」
 何と言ってもというのだ。
「枢軸の人等がいてこそや」
「あれだけ出来ますね」
「そや、ほんまな」
 何と言ってもというのだ。
「一人で出来ることは限られてる」
「それが現実ですね」
「揺るぎないな」 
 そう言っていいまでのというのだ。
「そうや」
「左様ですね」
「そしてな」
 野菜のサラダもある、それも食べつつ話した。 
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