ちょっとヤンデレ
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第一章
ちょっとヤンデレ
宮城羅夢は速水俊彦の彼女である、同じ高校で同じクラスで同じ放送部員ということでいつも一緒にいて自然と付き合う様になった。黒髪をロングにしていて大きな明るい感じの目と顔立ちで背は一六〇位で均整の取れたスタイルだ。
いつもお弁当を作って二人一緒に食べている、そのお弁当は美味しいが。
「お昼は絶対にね」
「お弁当じゃないとだね」
「二人一緒じゃないとね」
こう俊彦に言うのだった、黒髪をボブにして細面で優しい顔立ちで自分よりも頭一つ分高い彼に対して。
「嫌だから」
「それでだね」
「こうしてね」
教室で向かい合って食べながら話す。
「嫌よ」
「絶対だね」
「そう、それで今日はね」
羅夢は食べつつ言った。
「唐揚げだけれど」
「美味しいよ」
「脂とお塩控えめにしたの」
「健康に気を付けてかな」
「そう、だから安心して食べてね」
「わかったよ」
羅夢の言葉に頷いてだった。
俊彦はそのお弁当を食べた、毎日学校で食べていたが。
その彼にだ、ある友人が言ってきた。
「羅夢ちゃんいつも一緒にいるよな」
「学校でね」
「ああ、お昼だってな」
この時もというのだ。
「そうだよな」
「それがどうかしたのかな」
「いや、見ていてな」
やや首を傾げさせて言った。
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