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八条学園騒動記

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第七百八十四話 海賊の場所その十一

「バイキングよりもね」
「倭寇は強いね」
「そう思うわ、時代は違うけれどね」
「場所もね」
「だから明もずっとね」
 その成立からのことだった。
「倭寇には悩まされたのよ」
「そうだったんだね」
「そしてね」
 蝉玉はさらに話した。
「その武器が日本刀だったことは」
「忘れられないね」
「ええ」
 まさにというのだ。
「私としてはね」
「そうなんだね」
「いや、一番強いのは」
 それはというと。
「バイキングじゃないのはね」
「蝉玉としてはだね」
「思うわ、あとバッカニアもよね」
「そうそう、カリブ海のね」
 スターリングはすぐに答えた。
「僕がなったね」
「エドワード=ティーチね」
「凄くね」
「強かったのよね」
「悪くて遊びもね」
 こちらもというのだ。
「凄かったらしいよ」
「手に入れたお宝で豪遊ね」
「もう飲んで騒いで」
 そうしてというのだ。
「かなりね」
「派手に遊んだのね」
「明日なんて」
 それこそというのだ。
「一切ね」
「考えなかったんだね」
「だって海賊って」
 この稼業はというのだ。
「もうね」
「切った張ったで」
「戦いの中で死んだり」
「嵐に飲まれたり」
「壊血病になったり」
 そうもなってというのだ。
「本当にね」
「明日のこともわからない」
「そんなお仕事だったから」 
 だからだというのだ。
「豪遊してたのよ」
「悔いのない様に」
「もう銀の食器さえ使って」
「それは派手だね」
「それで美女にお酒に賭けごとに」
「物凄く遊んで」
「そうして生きていたのよ」
 バッカニア達はというのだ、その豪遊をいう言葉ですら足りない放蕩ぶりはこの時代でも言われている程だ。
「そして本当に明日のことはね」
「わからなかったんだね」
「壊血病になったら」
 その時点でというのだ。
「もうね」
「その頃だと」
「海の上でなったら」
「まともな食べものもないし」
「だからね」
 そうした状況だったからだというのだ。
「死んでいたのよ」
「そうだね」
「本当にね」
 まさにというのだ。
「海賊の生活は」
「刹那的だね」
「そうだったのよ」
 ペリーヌは話した、そしてその海賊の生活についてさらに話すのだった。


海賊の場所   完


                    2024・10・16 
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