夢幻水滸伝
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第三百七十八話 魔術と信仰その五
「それで」
「はい、来る者は拒まずで」
「受け入れていかれますか」
「そうしていきます」
こう話した。
「どんな街や村も」
「そうですか」
「そして」
そのうえでというのだ。
「治めていきます」
「そうしますか」
「それで勢力圏の賊やモンスターは」
彼等はというと。
「征伐していきます」
「民の人達の安全の為にですね」
「そうしていきます」
神父に答えた。
「是非」
「そうですか」
「はい、そして」
その様にしていってというのだ。
「安全にします」
「そちらもされていかれますね」
「そうです、それとです」
「それと、といいますと」
「北に勢力を拡大させますと」
そうすると、というのだ。
「河口に入りますが」
「そうです、オリノコ川の河口ですが」
シスターが答えた。
「かなりです」
「厄介なところですね」
「川が多く流れ」
「沼沢地にもなっていて」
「暑く木も多く」
そうであってというのだ。
「入るとです」
「かなりですね」
「厄介なことになります」
「そうですね」
ガブリエラは真剣な顔で述べた。
「これが」
「はい、ですから」
それ故にというのだ。
「あちらに勢力を拡大されたら」
「治水、それにですね」
「モンスターも多く疫病もです」
「ありますね」
「そうしたところはご注意下さい」
「はい」
ガブリエラは確かな顔と声で答えた。
「そうしていきます」
「絶対に。実は私はあちらの教会にいたことがありまして」
「そうだったのですね」
「あまりにも厄介な場所で」
そうであってというのだ。
「生活にもです」
「苦労しますね」
「そうした場所なので」
「統治も大変ですね」
「困ったことに」
「そやけど勢力に入れたら」
それならとだ、ガブリエラは答えた。
「治めていきます」
「そうされますか」
「はい、そして」
そのうえでというのだ。
「平和にしていきます」
「そうされますか」
「そのうえで」
さらに言うのだった。
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