ハッピークローバー
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第百五十六話 祭りの中でその十
「そうよね」
「滋賀県、岐阜県、長野県、群馬県ってね」
「栃木県もね」
「それで山梨県と」
「埼玉県もね」
「そうした県の子はね」
一華は話した。
「海に憧れあったりするわね」
「それと同じでね」
「内陸の国の子は」
「カンボジアは海あってもね」
苦笑いして述べた。
「東西にベトナムとタイがあって」
「その二国が強いから」
「出ることは出られても」
海にというのだ。
「遠慮するのよ」
「そうなってるのね」
「ええ、外交大変よ」
「カンボジアは」
「本当に東西にね」
国家のというのだ。
「ベトナムとタイがあって」
「その二国があって」
「大変なのよ」
「それで海もなのね」
「あるにはあっても」
「中々出られないのね」
「ええ、海も二国がいるから」
「何かお話聞いたら」
苦い顔でだ、一華は述べた。
「カンボジアは海がないみたいね」
「あまり思う様に出られてないわね」
「そうなのね」
「これがね」
「そうなのね」
「そう、そして」
それにというのだった。
「日本みたいに海をかなり自由に使えることは」
「有り難いことね」
「そうよ、まあ日本は海の災害もあるわね」
「しっかりとね」
「そうだけれどね」
災害はあろうともというのだ。
「かなり自由に使えることはね」
「いいことなのね」
「魚介類獲って食べれて」
それでというのだ。
「資源だってあるしね」
「海洋資源ね」
「いいわよ、妖怪さんがいてもね」
「ああ、日本って海にもね」
「妖怪さん多いわね」
「海坊主とかね」
一華はまずこの妖怪の話をした。
「出るのよ」
「船沈めるわね」
「あと船幽霊っていてね」
「柄杓渡したらそれで海水救って船に入れて」
「知ってるの」
「聞いたことあるのよ、佐賀の娘に」
「九州って海の妖怪多いからね」
佐賀県や長崎県辺りに多い。
「それでその娘も知っていて」
「それで底の抜けた柄杓渡すって」
「昔はそうしてたらしいわね」
「実際に底が抜けた柄杓船に乗せていて」
「それだと海水すくってもね」
「意味ないわね」
「そうした柄杓積んでいたのよ」
そうしていたというのだ。
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