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スーパー戦隊総決戦

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第九話 天使達の降臨その四

「デザインとかも」
「女の子の服は基本的にそうなのよ」
 小梅がここで話す。
「デザインとかはね。一緒なのよ」
「そういえばデカレンジャーやマジレンジャーは」
 ランは小梅の言葉を聞いてまた述べた。
「ジャケットの色や細かいところは違うけれど」
「私達もです」
「私とさくら姉さんはスカートの種類は違うけれど」
 さくらと菜月も言う。
「基本的には同じデザインです」
「仲間だからね」
「そうね。仲間だからね」
 ランは二人の言葉を聞いて納得した顔で微笑んだ。
「私達は」
「私達は基本的にチームが違うから」
「だからデザインは違うけれど」
 早輝と美羽は自分達のことを話す。早輝はミニスカートで美羽は半ズボンである。そしてデザインも何処か違う雰囲気もある。
「それでもね」
「同じチームよ」
「それでも同じチームってわかるわよ」
 らんるはその二人を見て言った。
「デザインが一脈通じてるから」
「最初はかなり違和感あったけれどね」
「けれど今はね」
 呼吸を合わせて話す二人だった。
「あと私達は」
「基本的に種族が違うから」
 そのゴセイジャーの二人の女性陣も出て来た。
「だから私はスカートで」
「私は半ズボンなのよね」
「そういえば私達は」
「制服はないわね」
 シンケンジャーの二人がここで顔を見合わせて言う。
「そうですね。何か寂しいけど」
「どうしてなのかしら」
「それはだ」
 いぶかしむ二人に爺が話してきた。
「シンケンジャーの伝統だ」
「伝統なんですか?」
「そうだったの」
「左様、我等は侍だ」
 今度はこんなことを言うのだった。
「侍はそうしたものを身に着ける必要はないからだ」
「それでだったのか」
「俺達だけジャケットがなかったのは」
 そのことに流ノ介と千明も言う。
「今やっとわかったぞ」
「全くだぜ」
「これでわかったな。それでなのだ」
「爺はそうしたところは五月蝿いからな」
 丈瑠もここで話す。
「しかしそれならそれでいいな」
「何かシンケンジャーだけジャケットじゃないのは」
「そうした理由だったの」
 皆もその理由に対して頷くのだった。
「けれど。それにしても」
「ここでまた仲間が増えたのは」
「有り難いよな」
 このことには素直に喜ぶ一同だった。そうならざるを得なかった。
「それは」
「しかし」
 ここで一同はゴセイジャーの面々を見るのだった。
「あんた達はゴセイジャーだったよな」
「どういったチームなんですか?」
 蒔人と冴が彼等に問うた。
「天使とかいっていたけれどな」
「まさか天使なんですか?」
「ああ、俺達は人間じゃないんだ」
 赤いジャケットの若者が話す。
「天使なんだ」
「天使って」
「人間じゃなかったの」
「見たところ全然違うところはないのに」
「何かおかしい?」
 ピンクのジャケットの美女の言葉はあっけらかんとしたものだった。
「それが」
「いや、そうはっきりと言われると」
「それは」
 こう言われて言葉に詰まったのは翼とらんるだった。
「けれどそれもな」
「有り得るのかしら」
「私も竜人ですし」
 アスカが名乗ってきた。
「それと同じですね」
「あれっ、竜人っていうと」
「あれだな」  
 イエローのジャケットの少女と黒いジャケットの青年がアスカの言葉を聞いて述べてきた。
「ダイナアースから来たのね」
「こっちの世界に」
「ダイナアースのことを御存知だったのですか」
 これはアスカにとって意外なことだった。
「そうだったのですか。これは驚きました」
「他の世界にも行くことができるからだ」
 青いジャケットの青年がこう話す。
 
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