夢幻水滸伝
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第三百七十六話 九尾の黒猫と共にその九
「現実を見て」
「それで、ですね」
「そうやねん、そやからね」
「放っておいてよかったですね」
「そやで、ただな」
「ただ?」
「どうしても降らん街や村はどうしてもあるね」
黒猫にこのことも話した。
「そうした街や村はそろそろ」
「攻めますか」
「賊やモンスターの征伐も整ってきたし」
そうなってきていてというのだ。
「ほなね」
「攻めていきますか」
「いや、そうした街や村の前に大軍を向けて」
ニキータは黒猫に笑って話した。
「その数や装備を見せてデモンストレーションもして」
「そうしてですか」
「戦っても負けることをやで」
「見せるんやね」
「そやで」
まさにというのだ。
「それで降ったらええわ」
「そうですか」
「そやでどうしても降らんと」
「攻めますか」
「最後の最後やで」
攻めるのはというのだ。
「そういうことでな」
「やっていきますか」
「これからはな」
こう言ってだった。
ニキータは街や村を攻めるのは最後の最後にしてだった、そうしてコロンビアの統一を進めていったが。
その中で他国との貿易も行ってだ、そのうえで言った。
「貿易もいいですね」
「そやろ」
ニキータは黒猫に自身の執務室で笑顔で応えた。
「内政も大事でな」
「貿易も大事ですね」
「そやからね」
だからだというのだ。
「ここはやねん」
「しっかりとですね」
「貿易もやるで」
「そうもしますね」
「そうして儲けて」
「勢力の予算にしますね」
「そうしてくで、大事なんは何か」
それはというと。
「やっぱりお金や」
「予算ですね」
「そう、お金があれば」
そうであればというのだ。
「それでやで」
「ことを進められますね」
「何でもな」
「だからですね」
「ここはどんどんな」
まさにというのだ。
「貿易もやるで、産業もどんどん盛んにして」
「ことを進めていきますね」
「そやで、そして」
そのうえでというのだ。
「予算を増やして」
「その予算で、ですね」
「勢力をさらに豊かにするで」
「そうしていきますね、ただ」
ここで黒猫は自分の主に尋ねた。
「ご主人は贅沢はされないですね」
「贅沢?してるやん」
笑顔でコーヒーを飲みつつ答えた。
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