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夢幻水滸伝

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第三百七十五話 マチュピチュ会談その九

「もうね」
「そのことはですね」
「領土が急に拡がったからね」
「南米北部にですね」
「そやからね」
「そうなりますね、ただ」
 ここでニキータは言った。
「あたし以外の地の星の子は」
「ああ、各国のね」
「パラグアイのマリアちゃんに」
 まずは彼女の名を挙げた。
「ペルーのエチェニケちゃん、ボリビアのセスベデスちゃんに」
「ベネズエラのピエトリ君ね」
「あの四人は」
「勿論仲間になってるわよ」
 笑顔でだ、アレンカールは答えた。
「実は四人共一時祖国を離れていたのよ」
「そやったんですか」
「それぞれの人の星の子達に国を任せてね」
「そこにアレンカールさんが動かれて」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「統一してこの前よ」
「戻って来たんですか」
「そう、南極を調べに行っていたのよ」
 その地域をというのだ。
「そうだったのよ」
「そやったんですね」
「この前それが終わって」
「南極の調査が」
「戻ってきてね」
 そうしてというのだ。
「事情を聞いて納得してくれて」
「そうしてですか」
「四人も仲間になってくれたわ」
「そやったんですね」
「それで今は十一人よ」
「アレンカールさんを入れて」
「そう、地の星の子が五人でね」
「人の星の子が五人で」
「併せてね」
「十一人ですね」
「本当に一気に拡大したでしょ」
「確かに」
「そやからね」
 だからだというのだ。
「今はね」
「内政ですか」
「それに専念するわ」
「攻めずに」
「今これ以上領土を拡大しても」
 そうしてもというのだ。
「手が回らなくなるから」
「それで、ですね」
「足場を固める為にもね」
 このことを考慮してというのだ。
「それでよ」
「内政に専念して」
「軍隊も整えてね」
「確かな勢力としますか」
「そうするわ、カリブ海や中米にはね」
 こうした地域にはというのだ。
「今はね」
「進出しないで」
「あとアルゼンチンやチリ、ウルグアイはね」 
 この三国はというのだ。
「関係がよおないけれど」
「戦わないですか」
「今はね」
 そうするというのだ。 
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