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夢幻水滸伝

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第三百七十三話 ブラジルからその三

「戦になるわ」
「その時にですね」
「ええ、それで中南米全体をね」
「統一しますか」
「中南米も星の子が多いわね」
「はい」
 確かにとだ、アマードは頷いて答えた。
「カリブ海も含めて」
「そうよね、それでね」
「まずは星の人がいない地域をですね」
「掌握するのよ、その地域の街や村に使者を送って」
 そうしてというのだ。
「掌握するわ、それとね」
「さらにですね」
「そうした地域の街や村も降らないなら」
「軍を送りますね」
「そして攻め落としてね」
 そのうえでというのだ。
「勢力にするわ、けどこれは最後の手段で」
「あくまで話し合いを第一としますね」
「そうよ、それでいくわね」
「そして掌握した地域の内政は」
「ブラジルと同じくね」
 その様にというのだ。
「治めていくわ」
「そうしますね」
「そのままね、あとね」
 ここでアレンカールは難しい顔になって話した。
「こっちの世界でも政治家や官吏がね」
「腐敗していますね」
「そうよね」
「中南米全体がそうですね」
「起きた世界でもでね」
「こちらの世界もですね」
「あれよ、生活が安定してへんと」
 そうであるならというのだ。
「どうしてもね」
「汚職で貯め込みますね」
「そうした傾向があるから」
「しっかりと給料を払いますね」
「そうするわ、それだけの財政基盤は整えたし」
 政治家や役人に給与を支払うだけのというのだ。
「そのうえで汚職の摘発をね」
「進めますね」
「確かに生活が安定したら汚職は減るわ」
「そうせずとも暮せるので」
「そやけど悪い奴はいるもので」
 それでというのだ。
「普通に暮らせてもね」
「私腹を肥やす輩がいますね」
「そうした連中は容赦なくね」
「摘発し処罰しますね」
「そうするわ、ただ付け届け程度ならね」
「ええですね」
「それ位ならね、程度ね」 
 それ次第だというのだ。
「腐りきった連中は摘発してね」
「そうやないとですね」
「ええ、もうね」
 それこそというのだ。
「咎めないわ、汚職は国家を蝕んでどうにもならない位なら」
「まだええですか」
「清廉潔白イコール有能かというと」
「そうでもないですね」
「ほんまある程度ならね」
「汚職も許せますね」
「そうよ、ほんま付け届け位なら」
 そのレベルならというのだ。
「ええわ、くれるものは貰っておくとかね」
「それならええですか」
「貪る、私利私欲に塗れた」
「そうした輩を摘発しますね」
「残念ながら多いしね」
 そうした腐敗した者達がというのだ。 
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