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おぢばにおかえり

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第八十三話 回廊ひのきしんその五十四

「嫌いな人とは線引きして」
「嫌いだとですね」
「態度が変わるから」
 これまでお話している通りにです。
「そこは変えていくのよ、いいわね」
「そうしないと駄目ですね」
「時間をかけて」
 そうしてです。
「なおしていくのよ」
「何年もかけてですか?」
「一生かもね」 
 それこそです。
「魂のいんねんだから」
「それで、ですか」
「そう、一生かけて」
 そうしてです。
「じっくりとなおしていくのよ」
「気が長いお話ですね」
「魂のことだからね」
 出直しても繰り返されることです。
「一生よ」
「それだけかけてなおすことですか」
「私だってそうだし」
 かく言うです。
「じっくりとやっていきましょう」
「わかりました」
「ええ、それでね」
 新一君に洽も言いました。
「新一君動き慣れてるわね」
「毎日してますからね」 
 このことはお互い笑顔で言えました。
「回廊ひのきしんも」
「毎日してるとね」
「やっぱり身体が慣れてきますね」
「そうなるわ」
「やっぱり継続は力なりですね」
「そうよ」
 その通りだと答えました。
「本当に」
「ひのきしんもですね」
「毎日させてもらっているとね」
 最初は辛くてもです。
「身体が慣れるから」
「やっていくことですね」
「そうよ」
 こう新一君に言いました。 
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