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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第九話 蛇の力その六

 まずはだ。響鬼が話した。
「とりあえず戦いは終わったがな」
「はい、それでもスサノオとの戦いは続きますから」
「俺達は元の世界に戻るけれどな」
「僕達がどうするかですね」
「仮面ライダーの世界には行けるな」
 ここで問うたのはだ。慶彦だった。
「それならだ」
「あちらの世界でも戦ってくれるんですね」
「そうして」
「約束は守らなくてはならない」
 慶彦はこう威吹鬼と轟鬼に話す。
「それは権現様からの幕府の決まりだ」
「そうだったな。江戸幕府はな」
「そう、約束は守る」
 そうだとだ。慶彦は斬鬼にも述べた。
「徳川幕府の名にかけて」
「よいのか?」
 幸村が慶彦のその言葉に問い返す。
「わらわ達も共にいるのだが」
「別に構わない」
 それもいいとだ。慶彦は幸村に応えた。
「相手は強大だ。そのことを言っていられる場合ではない」
「だからじゃな」
「うむ。それではだ」
「わかったわ」
 ダルタニャンも応えてだった。
「それなら他の世界にも行って」
「戦いましょう」
 半蔵が言った。こうした話をしてだった。
 宗朗達はだ。響鬼にこう誘われたのだった。
「じゃあ俺達もお邪魔させてもらったしな」
「といいますと?」
「どうだい。これから俺達の世界に来ないか?」
 笑顔でだ。彼等を自分達の世界に誘うのだった。
「そうしないか?」
「響鬼さん達の世界にですか」
「仮面ライダーの世界にな」
 具体的にはその世界だった。
「来るか?どうする?」
「そうですね。それでは」
「あちらも世界も面白いようだしね」
 宗朗と慶彦が応える。そして他の面々もだった。
 それぞれ頷きだ。話は決まったのだった。そのうえでだ。
 あの門を潜ってだ。その世界に来た。響鬼達にしてみれば戻ってきた。その戻って来た世界はというのと。
 何の変わりもない。サルに行くと天道がいてだ。宗朗達を見て言った。
「あちらの世界の戦士達か」
「あれっ、この人って確か」
 十兵衛がその天道を見て言った。彼は丁度サルのカウンターにいてそこでだ。昼食を食べていた。その天道を見てだ。彼女が言ったのである。
「確か執事さんだったんじゃ?」
「待て、違うぞ」
 それは幸村が否定した。
「あちらの世界とこちらの世界はまた違う」
「ふうん、そうなんだ」
「それを言うと御主もそのうちうじゃうじゃと出て来るぞ」
「中身が同じ人が?」
「そうじゃ。言っている傍からな」
 こう言うと早速だった。ダルタニャンが話してきた。
「心当たりがある」
「最高にあるにゃ」
 そして彼女ににゃんぱいあが応えた。
「こういうことだな」
「けれどこれって凄く嬉しいことにゃ」
「ふむ。中身が同じ人ですか」
 そんな彼等を見てだ。にゃてんしが話す。
「僕は果たしてそういう人に出会えるでしょうか」
「出会えるんじゃないのか?」
 まさむにゃはいささか不機嫌ににゃてんしも応えた。
「ただな。御前とは全然違うからな」
「中身は同じでも人格は違いますからね」
「御前みたいな奴はそうそういないからな」
「それは少しやれやれですね」
 宙に漂い座って煙草をふかしながらだ。にゃてんしは余裕の顔で述べた。
「しかし何はともあれまた一つの世界が救われました」
「さて、次の世界は何処かじゃな」
 幸村がこのことを言った。
 
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