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夢幻水滸伝

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第三百七十話 後輩であり友人でありその六

「先輩程具体的にはです」
「考えてへんかったん」
「そうでした、僕は」
「そうだったのね」
「森林伐採は抑えていこうと」
 アマゾンのというのだ。
「そして伐採した後はアマゾンの木を植林しようと」
「伐採してもよね」
「そう考えていた位で」
「いや、植林考えてたら凄いわよ」
 アレンカールはアマードのその考えを真顔で賞賛した。
「ほんまにね」
「そうですか」
「ええ、あたいは植林は考えてへんかったわ」
「そうでしたか」
「それはやるべきね」
 アマードに真顔のまま言った。
「ほんまにね」
「そうですか」
「そしてね」
 植林を行ってというのだ。
「伐採の後のケアをね」
「行うべきですね」
「ええ、そしてね」
 そのうえでというのだ。
「環境の保護もね」
「行っていくべきですね」
「環境が破壊されて困るのは誰か」
「自分達ですね」
「極端に言えばね」
「景観や自然の命を言うと美辞麗句と言う人がいても」
「極論を述べると」
 そうすると、というのだ。
「結局はね」
「そうなりますね」
「そやからね」 
 だからだというのだ。
「環境のこともね」
「政としてですね」
「行っていきましょう」
「是非共」
「ほなね」
「環境のことも含めて」
「二人でやっていきましょう」
 最後は笑って告げた、こうしてだった。
 アレンカールはアマードという仲間を得た、そうして内政を進めると共に勢力をさらに拡大させていくことにした。
 アレンカールはアマードにだ、サンパウロの市庁舎で共に食事を摂る中で今後のことについてこう話した、
「勢力拡大は主に北上していってね」
「人口が密集し産業が発展していっている地域を掌握しますね」
「それと共にね」
 パンを食べつつ話した。
「西にもね」
「進出していきますか」
「そしてね」
 そのうえでいうのだ。
「パラグアイとの国境までにもね」
「勢力を拡大しますか」
「そうしましょう」
「そしてそこからですね」
「ブラジル高原を掌握して」
 この地域をというのだ。
「アマゾンにもよ」
「前に言われた通りに」
「進出するわ」
「そうされますね」
「ええ、ただ勢力を拡大していくと」
 そうすると、とだ。アレンカールは真剣な顔で答えた。 
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