夢幻水滸伝
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第三百六十六話 戦場での会談その二
「それに引き分けたとなると」
「覇権やなくてな」
「別のやり方で治める」
「そうせよってことやな」
「そうなります」
「神様が言うてるな」
「そうかと、それでです」
だからだというのだ。
「ここはな」
「どないするかですね」
「そや」
まさにというのだ。
「ここはな」
「それで、ですね」
「共同統治もな」
「ええですね」
「どっちみちどっちが勝ってもお互い仲間としてな」
その立場でというのだ。
「やってくってことでな」
「決まっていましたし」
「それやとな」
「共同統治もええですね」
「ああ、ほんまな」
「そうなります」
「そや、引き分けたしな」
メルヴィルは彼等のやり取りが一段落してからトウェインに話した。
「ここはな」
「お互い同じってことでな」
「やっていかへんか」
「わいと自分が共にアメリカの棟梁になるな」
「そや」
トウェインを見据えて答えた。
「引き分けになったんもな」
「そうすべきということか」
「勝敗が決したらそれに従うべきやが」
「引き分けは引き分けでやな」
「同じ位の実力ってことでな」
そう判断されるということでというのだ。
「それでや」
「同格でか」
「やっていこか」
「ほな他の星のモンは星の序列に従うか」
「ああ、天と地と人のな」
「それぞれの区分では同格でな」
「大きく三つの区分に分けてな」
そうしてというのだ。
「命令系統もな」
「決めるな」
「そうしよか」
「それがええな」
トウェインはメルヴィルのその言葉に頷いた。
「確かに」
「そやろ、それでな」
「これからはやな」
「アメリカを一緒に治めてな」
そうしてというのだ。
「世界の統一も進めてな」
「そうしてやな」
「一緒に世界を救おうか」
「そうするか、これからは」
「そういうことでな、二人でホワイトハウスに入って」
ワシントンにあるこの場所にというのだ。
「そしてな」
「そのうえでやな」
「一緒にやってこか」
「ああ、これまでは敵同士やったが」
「今から仲間や」
「握手してな」
「そうなるわ」
こう話して実際にだった。
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