新オズのかかし
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第一幕その十一
「そしてそれぞれの国の中に」
「色々な国があるのよね」
「そうした国でね」
「どういった国かというと」
「連邦国家よ」
「色々な国家の連合国家ね」
「アメリカみたいにね」
この国の様なというのです。
「沢山の国家から形成されている」
「国家連合ね」
「そうした国だから」
「中に色々な国があって」
「都から使節団を送ることもあるのよ」
「そうよね」
「そしてそれぞれの国もね」
都だけでなくというのです。
「使節団を送ったりするわ」
「お互いにね」
「こうした国家って実は結構あるのよね」
「外の世界でもね」
「アメリカもそうだけれど」
「昔の日本だって言うなら」
それならとです、かかしが言ってきました。
「そうだったね」
「幕藩体制よね」
ドロシーが応えました。
「確か」
「うん、幕府があってね」
「オズの国で言うエメラルドの都ね」
「日本全体を治めていて」
「三百位の藩があって」
「それぞれの藩がね」
かかしはドロシーにお話しました。
「一つの国家としてね」
「動いていたわね」
「そうだったんだ」
「その頃の日本と同じだって考えれば」
「オズの国はわかりやすいよ」
「そうよね」
「アメリカは五十の州がそれぞれの国家で」
そうであってというのです。
「上にワシントンがある」
「そうした国よね」
「けれどね」
「オズの国とはちょっと形が違うね」
「そうね」
ドロシーも確かにと頷きます。
「アメリカはね」
「だから考えてみたら」
「オズの国が似ているのは」
「昔の。江戸時代の日本だろうね」
「ムシノスケ教授もそんなこと言ってたわね」
「そう、考えていったら」
そうすると、というのです。
「そうなるね」
「外の世界を学んで」
「そうするとね」
「そうよね」
「勿論何かと違う点はあるよ」
オズの国と江戸時代の日本はです。
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