スーパー戦隊超決戦
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第三十二話 仕切り直しその十四
「今もだ」
「だからお店やってるのね」
宇佐見が言ってきた。
「そうなのね」
「犯罪はしない」
「人間の世界の」
「小さな悪を為して満足すればだ」
そうであればというのだ。
「所詮だ」
「その程度ということね」
「そうも考えてだ」
「しなかったのね」
「今もな」
「そうなのね」
「私は小悪党になるつもりはなかった」
ギアを率いていた頃はというのだ。
「決してな」
「人間を滅ぼすつもりであって」
「そうだ、それでだ」
そう考えているからこそというのだ、ドクターマンは宇佐見に対して極めて真剣な顔と声で話した。
「金を手に入れるにもだ」
「犯罪ではなく」
「合法的にな」
「手に入れていたのね」
「かつてはな、そしてだ」
ドクターマンはさらに話した。
「今は土産物屋を経営し」
「そういえば貴方は賢者の石を持っている」
タスクがこのことを指摘した。
「あの石か」
「そうだ、あの石を使ってだ」
「石を金や宝石に変えて」
「売ってだ」
そうしてというのだ。
「金を得て来た」
「そうだったね」
「あとは株もだ」
こちらもというのだ。
「行いな」
「お金を手に入れてきたんだ」
「そうだった、株を上手く行えば」
そうすればというのだ。
「まさに錬金術の様にだ」
「お金が手に入るんだ」
「そうだ」
まさにというのだ。
「だからだ」
「貴方はお金を持っていて」
「ギアを築くことが出来て」
そうしてというのだ。
「活動出来て今もだ」
「復活させられたんだね」
「そうだ、そしてこの店の金もだ」
「出せるんだね」
「そうであるからな」
それ故にというのだ。
「安心してくれ」
「この店のお勘定は」
「是非な」
「気前がいいな、しかし」
コウはドクターマンの言葉に頷きつつ彼に話した。
「俺達も自分の分はな」
「支払うのか」
「自分の分は自分でな」
その様にというのだ。
「しないとな」
「ならないか」
「折角の好意だが」
それでもというのだ。
「そこはな」
「君達自身でか」
「支払う」
そうするというのだ。
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