| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

夢幻水滸伝

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三百六十五話 戦場での会談その十三

「とんでもないわ」
「全くですね」
「儲からん」
 その実はというのだ。
「ほんまな」
「浪費に他ならへんですね」
「今回みたいにせなあかん時もあるが」 
「それでもですね」
「出来る限りは避けて」
「他の解決手段で対する」
「政のな、それでやるにしても」
 それでもというのだ。
「短期決戦や」
「それに尽きますね」
「南北戦争みたいになったらや」
 それこそというのだ。
「国がボロボロになるわ」
「実際にあの戦の戦禍はかなりでしたし」
「それでや」
 そうであるからだというのだ。
「ほんまな」
「戦は出来る限りせえへん」
「それに尽きるわ」
 こう言うのだった。
「百戦百勝やなくてな」
「戦わずしてですね」
「それが一番や、それでもう同格で一緒にやっていってもな」 
 メルヴィル達と、というのだ。
「ええとな」
「お考えですね」
「ああ、ほな会談の時はな」
「そのことを申し出ますね」
「提案するわ」
 実際にというのだ。
「ほんまな」
「そうされますね」
「そや、そしてな」
 そのうえでというのだ。
「それで話がまとまる様にな」
「全力でお話をしますね」
「そや。会談も政でな」
 それでというのだ。
「勝負や」
「目的を達成する為の」
「そやから大事や」 
 政においてというのだ。
「ほんまな、それでな」
「全力で、ですね」
「ことにあたるで」
「そうしましょう、そういえば」
 オニールがここである者の名前を出した、その者はというと。
「コンゴの」
「カマンダやな、あいつは戦はほんま嫌いでな」
「交渉第一ですね」
「職業が交渉人でな」
「交渉だけでかなりの勢力になったとか」
「あいつはサプールやからな」
 その立場の者だからだというのだ。
「平和主義でな」
「それも絶対の」
「お洒落でな」 
 サプールはスーツ等で着飾るのだ、武器を捨てて優雅に振る舞おうという考えでファッションも紳士的であるのだ。
「それでや」
「戦は全否定ですね」
「それでも戦は起こるけどな」
「常に反対されていますね」
「サプールの信念を貫いてな」
 平和主義のそれをというのだ。
「そうしてるさかいな」
「交渉ですね」
「もう交渉やとな」
 その分野ではというのだ。
「あいつは星のモン随一やろな」
「そこまでですね」
「そやから外交を担当させたらな」
 そうすればというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧