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八条学園騒動記

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第七百六十一話 大国とはその十一

「人生は。これは自分が見てもです」
「同じか」
「自分で意味がない人生だと思っても」
「後になってです」
 人生を終えた後でというのだ。
「わかることもあります」
「そうなのか」
「無意味かどうかはわかりにくいのね」
「そうです、ですが今お話している人生は」
 柳田算数の様なものはというのだ、現代の科学の知識を絶対として創作上の未来の科学を片っ端から否定して得意になっている様なそれは。
「間違いなくです」
「無意味だな」
「誰が見てもそうなのね」
「そして後世から見てもか」
「やっぱり無意味なのね」
「はい、そしてもう一人のふんぞり返っているだけの人も」
 この輩もというのだ。
「無意味な人生です」
「誰が見てもそうで」
「送ったら駄目ね」
「強く思います」
 セーラはこの言葉を心から出した。
「実に」
「そうだな、確かに無意味だな」
 ダンもその通りと頷いた。
「そんな人生はな」
「左様ですね」
「ああ、どちらの人生もな」
「無意味ですね」
「生きているだけでだ」
 まさにそれだけでというのだ。
「究極のだ」
「無意味ですね」
「そして死んでからもな」
「そう言われますね」
「無駄ともな。これ以上はないまでにだ」
 それこそというのだ。
「下らない人生だ」
「生きていても意味があったか」
「ないと言い切れるまでにな、しかし」
 ここでダンはこうも言った。
「どちらがより無意味な人生か」
「判断しにくいわね」 
 エイミーはダンに応えて言った。
「どうも」
「そうだな」
「今の科学の知識で未来の科学を否定するだけの人生も」
「働かず感謝も何もせずふんぞり返っているだけの人生もな」
「どっちも無意味で」
「より無意味なのはどちらか」
「判断がつきかねるわね」
「そうだな」
「というか働かなくて」 
 そうであってとだ、エイミーはその人生について話した。
「親戚の人にたかってばかりだったのよね」
「何だかんだ言って闇金にまで借りてな」 
 金をだ、ダンはエイミーに応えた。
「団地暮らしだったらしいが家賃も払えなくなって」
「闇金に借りて」
「その借金で親戚に迷惑もかけた」
「害よね」
「ああ、そしていい煙草を吸うが」 
 自分はというのだ。
「金もないのに」
「そんなのだから借金したのね」
「だが人の為に身銭は切らなかった」
 そうだったというのだ。
「全くな」
「ケチだったのね」
「自分のことだけに金を使ってな」
 そうであってというのだ。 
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