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おぢばにおかえり

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第八十一話 大教会でも一緒その二十七

「拭いてくれていたりするのよ」
「へえ、そうなんですか」
「それで二年の先輩も驚かれて」
 一緒のお部屋のです。
「もう私達もね」
「率先してですか」
「机の上を拭いて」 
 そうしてです。
「他のこともね」
「率先してですね」
「ひのきしんする様になったのよ」
「意外な一面ですね」
「意外じゃないわよ」
 そこは断りました。
「いつも言っている通りにね」
「あの人はそうした人ですね」
「そうよ」
 まさにです。
「本当にね」
「じゃあやっぱりいい人ですか」
「凄くね、何ならね」
 新一君にこうも言いました。
「一緒にひのきしんしてみる?」
「あの人とですか」
「そうしたてみたらいいのよ」
「そうしたらわかりますか」
「あの人がどんな人かね」
「意地悪とか陰口とかないですか」
「ないわよ」
 言い切って答えました。
「絶対にね」
「そうだといいですが」
「ええ私も一緒だし」 
 その時はです。
「してみたら?」
「考えておきます」
「そうしてね、それとね」
「それと?」
「その時はね」
 先輩と一緒にひのきしんをする時はです。
「先輩の動きよく見てね」
「そんなによく動きます?」
「動かれるわよ」
 一年間ずっと一緒にいたからこそ言えました。
「本当にね」
「そうなんですね」
「だからね」
 私はさらに言いました。 
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