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馬鹿が描く政治漫画

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第二章

「カツラだから何だよ」
「人の外見馬鹿にするなんて最低だな」
「政治家は権力者だから馬鹿にしていいってか?」
「じゃあマスコミはもっと権力者だろ」
「マスコミは何してもいいのか?」
「権力に反対するならいいか?」
「政治家っていうか政府だけが権力者と思ってるのか?」
 彼等は口々に言った。
「そうじゃないだろ」
「マスコミだって権力だろ」
「情報持って拡散するんだからな」
「この雑誌出版してる出版社だってマスコミだろ」
「それでマスコミ好き放題やってるよな」
「そっちは一切言わないな」
「政治家を貶めて馬鹿にして自己満足して終わりかよ」
 このことが指摘された。
「何が風刺漫画だよ」
「人を馬鹿にするのは風刺じゃねえよ」
「風刺はもっと違うだろ」
「ユーモアとかもあるだろ」
「この漫画の何処にユーモアがあるんだよ」
「貶めて馬鹿にするのは違うんだよ」
「そんなこともわかってねえのか」
 読者達にはこのことがわかった。
「こいつ馬鹿だろ」
「馬鹿が政治漫画描くとこうなるんだな」
「風刺は頭よくないと出来ないんだな」
「馬鹿がやるとこうなるんだな」
「かえって自分の馬鹿さ加減晒すんだな」
「誰がこんな漫画読むか」
 口々にこうも言った。
「全く面白くないしな」
「何もわかってなくて貶めて馬鹿にして何が面白いんだ」
「作者がそうやって満足してるだけじゃねえか」
「こう言うのを自慰っていうんだよ」
「自己満足だけの漫画が面白いと思ってるのか」
「読んでも意味ねえよ」
「さっさと終われよ」
 ただ言うだけでなくネットでも書かれそして読者アンケートにも反映されて見事に出たのであった。
 編集者は福島にこう言った。
「あの、最下位です」
「読者アンケートで?」
「はい、ダントツの」 
 こう言うのだった。
「つまらない面白くないで」
「そう書かれていて」
「実際に、打ちきれ早く終われとも」
 その様にもというのだ。
「書かれていて」
「アンケート最下位なんだ」
「ネットでも評判は散々で」
「そっちもチェックして」
「こんな風です」 
 某巨大掲示板等の書き込みを福島自身に見せた、すると。 
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