夢幻水滸伝
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第三百四十七話 オクラホマの攻防その十二
「敵への牽制になるわ」
「こちらも攻められると」
「そや、実際は難しいけどな」
「オクラホマシチーを囲んでるので」
「そやけどな」
それでもというのだ。
「それが出来ることを見せるのがな」
「重要ですね」
「それでそれぞれの州の侵攻が進めば」
自分達の軍勢のというのだ。
「援軍も来てくれる」
「その道となりますね」
「そやからな」
だからだというのだ。
「東西にや」
「勢力を拡大しますね」
「今は南下よりもな」
「そうしていきますね」
「特に東や」
即ちアーカンソー州側だというのだ。
「今トウェインさんがミニーちゃんと頑張っててな」
「掌握を進めていますね」
「何でもあそこから援軍を送ってくれるそうやし」
自分達にというのだ。
「それでや」
「東部の掌握を進め」
「援軍がすぐにや」
「こちらに来る様にしますね」
「十万でも来てくれたら」
その援軍がというのだ。
「全くちゃうわ」
「オクラホマシチーも攻められますね」
「そうなるさかいな」
だからだというのだ。
「特に州東部をな」
「掌握していきますね」
「そうしてこな」
スープをスプーンで飲みつつ話した。
「今は」
「ほなそういうことで」
オニールはスパムのステーキを食べつつ応えた。
「やっていきましょう」
「今はな、あとガーランドはな」
敵である彼のことも話した。
「相変わらずやな」
「確かに守っていて」
「隙を見せへんな」
「そうですね」
「よお守ってるわ」
感嘆を込めて言った。
「ほんまな」
「そうですね」
「周辺の諸都市は攻略していっていてな」
「州でも勢力を拡大させてますが」
「しかしな」
それでもというのだ。
「オクラホマシチーはな」
「堅固で」
「そしてな」
「州南部もですね」
「テキサス州に続く道もな」
オクラホマシチーからというのだ。
「しっかりとや」
「守っていて」
「今のわい等の戦力では手出し出来へんわ」
「そうした状況ですね」
「残念やがな」
「そうですね」
オニールも苦い顔で頷いた。
「ほんまに」
「どないしたもんか」
「あちらは」
「そう考えるとな」
「今は、ですね」
「東西にな」
「勢力を拡大させますね」
こうスタインベックに言った。
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