夢幻水滸伝
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第三百四十七話 オクラホマの攻防その十
「戦うで」
「わかりました」
「では籠城しましょう」
「そして戦いましょう」
「そうするで」
こう言ってだった。
ガーランドは自ら陣頭に立って敵軍を迎え撃つことにした、オクラホマシチーに籠城しそうしてだった。
周辺の諸都市にも軍を置いて相互に守り合う様にした、オクラホマシチーを孤城にせず戦う体制を整えた。
そのオクラホマシチーにだ、スタインベックとオニールは二十万の軍勢を率いて来た。そうするとだった。
スタインベックは苦い顔でだ、オニールに街を見て言った。
「堅固やな」
「しかも周りの街と一緒にですね」
「守りを固めてるわ」
「オクラホマシチーを攻めますと」
オニールはそれでと話した。
「周りの街からです」
「攻撃してくるな」
「他の街を攻めても同じです」
「お互いに連携し合ってるな」
「いいネットワークです」
オニールはガーランドが整えた守りを称賛さえした。
「そう迂闊にはです」
「攻められへんわ」
「全く以て」
「そやな、しかし」
「はい、それで諦めへんですね」
「ここは各個撃破といくか」
オコナーに顎に手を当てて話した。
「そうするか」
「街を一つ一つですか」
「そや、オクラホマシチーを包囲して」
敵の主要都市であるこの街をというのだ。
「そしてな」
「オクラホマシチーはまずは攻めへんで」
「他の街をな」
「一つずつ攻めていきますか」
「二十万のうち数万割いて」
そうしてというのだ。
「わい等のうちのどっちかが率いてな」
「攻めていきますか」
「それでどないや」
「それがええですね、出来たら州の街や村も」
オニールはスタインベックの言葉に頷きつつ自分の意見も述べた。
「攻め落としましょう、そして何よりも」
「使者を送ってな」
「降していきましょう」
「そうしよな」
「時間はかかるでしょうが」
「負けるよりましや」
長期戦になろうともというのだ。
「そやからな」
「ここはですね」
「そうしていこな」
「それでは」
二人でこう話してだった。
実際に州をその様に攻めていった、敵の街や村を一つ一つ確実に攻め落とし降していった。そうしてだった。
オクラホマシチーを徐々に孤城にしていった、だがそれでもだった。
「堅固でな」
「迂闊に攻められへんですね」
スタインベックとオニールは共に街を見つつ話した。
「これは」
「そうやな」
「例え二十万の兵で攻めても」
自分達の全軍でというのだ。
「例え攻め落とせても」
「相当な損害受けるわ」
「そうなります」
まさにというのだ。
「これは」
「そやな」
「戦はこれで終わりやないです」
「まだ州の他の地域もあるしな」
「何よりもテキサス州があります」
敵の本拠地のというのだ。
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