夢幻水滸伝
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第三百四十四話 奇策破りその三
「そうもするで」
「ではですね」
「ラファイエットへの攻撃も行いますね」
「そうもしますね」
「そや、奇策はされへんかったら意味はない」
そうであるならというのだ。
「そやからな」
「だからですね」
「ここはですね」
「奇策に警戒しつつ」
「仕掛けられる前に敵を倒す」
「そうもしますか」
「そや、そしてや」
そのうえでというのだ。
「大軍に攻められて奇策を仕掛けられるか」
「難しいですね」
「言われてみれば」
「対応することに力を向けて」
「それどころではないですね」
「そやからな」
だからだというのだ。
「ここはな」
「攻めもしますね」
「ラファイエットを」
「それもまた奇策を防ぐ」
「その対策の一つですね」
「そうでもあるわ、ほなな」
将兵達に言うのだった。
「これからな」
「ラファイエットを攻める」
「全力で」
「そうしますね」
「そうするで」
こう言ってだった。
トウェインは軍を街に向かわせた、そうしてそのうえで包囲せんとする。当然このことはデリーロも見ていたが。
それでだ、苦い顔で言った。
「攻撃は最大の防御ね」
「その通りですね」
「俗に言われていますが」
「まさにその通りですね」
「ここで攻められるとです」
「奇策を仕掛けようにも」
「まずは応戦する必要があるわ」
デリーロは自軍の将兵達に話した。
「そやからね」
「奇策を仕掛ける前に防戦の用意をしますね」
「そうしますね」
「ここは」
「その様にしますね」
「そうするわ、奇策を色々考えていたけれど」
それでもというのだった。
「しかしね」
「それでもですね」
「まずは防戦ですね」
「トウェイン様が攻めて来られるので」
「そちらが第一ですね」
「ええ、ただ防戦にもね」
トウェインの大軍が来ているという東を見てだった、デリーロは戦う者の顔になってそうして言うのだった。
「奇策はあるしね」
「準備していますね」
「しっかりと」
「それで以て戦いますね」
「そうするわよ」
こう言うのだった。
「いいわね」
「わかりました」
「それではです」
「防戦の奇策の準備もしましょう」
「そちらも」
「そぷするわよ」
デリーロは自ら動き防戦の準備を優先させた、そしてだった。
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