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オズのヘンリーおじさん

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第十幕その一

                第十幕  夜空の星座と海に映る満月
 皆夜になると列車に乗りました、その列車は外の世界の今の新幹線の形をしていますがその列車を見てでした。
 おじさんは首を傾げさせてそのうえで言いました。
「確か新幹線だったか」
「そうだったわね」
 おばさんも言います。
「外の世界の列車ね」
「電車だったな」
「外の世界はもう蒸気機関車はなくて」
 おばさんも言います。
「電車になっていて」
「日本にはこうした列車もあるんだな」
「そうみたいね」
「この列車が凄いのよ」
 ドロシーはお二人に答えました。
「もう日本の鉄道を象徴する様な」
「そんなものか」
「そこまで凄いのね」
「速くて安全で」 
 そうしたものでというのです。
「世界中で評判になってるのよ」
「私もエメラルドの都の宮殿から日本を見て」
 オズマも言ってきました。
「これは素晴らしいって思ってなのよね」
「オズの国にも採用したわね」
「幸い日本から技術者の人もオズの国に来てくれていたから」
 だからだというのです。
「それでね」
「その人からお話を聞いて」
「オズの国の科学や魔法の技術を使ってね」
「造ったわね」
「オズの国には色々な技術があるけれど」
「それ等を使えばね」
「新幹線も造ることが出来て」
 そうしてというのです。
「お空を線路なしで飛ぶこともね」
「出来るわね」
「そうよ」 
 まさにというのです。
「この通りね」
「いや、凄いな」
「本当にね」 
 おじさんとおばさんはお二人にまた言いました。
「オズの国はこうしたことも出来るのね」
「こんなものを生み出せるのか」
「そして乗って」
「そのうえで夜空の星座を観られるんだな」
「夜の海の上でね」
 ドロシーはまた言いました。
「満月が映っている」
「そしてその海と満月も観られるのか」
「列車から」
「そうよ、そちらも楽しんでね」
 こういうのでした。
「是非ね」
「そうさせてもらうよ」
「これからね」
「それではな」
「今から乗るのね」
「そうよ、これから皆で乗ってね」
 皆の前に停車している新幹線を観つつ言うのでした。
「すぐに出発するわよ」
「よし、それじゃあな」
「今から乗せてもらうわ」
 お二人はドロシーの言葉に頷いてでした。
 そのうえでお二人もそして他の皆も新幹線に乗りました、新幹線は皆を乗せるとすぐに出発して夜空を走りはじめました。
 そして黄色い満月が映っている夜の海の上のお空を飛びますが。
 その海と夜空を観てです、キャプテンは笑顔で言いました。 
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