おぢばにおかえり
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第八十話 教会の仕組みその十二
「とことんやる方で」
「それで軍事のこともなの」
「ある程度ですが知ってます」
「新一君らしいかしら」
お話を聞いて思いました。
「その辺りは」
「僕らしいですか」
「ええ、興味があったら凝るのはね」
この子を見ているとです。
「らしいかもね」
「そうなんですね」
「ただ興味がないと」
「何もしません」
「そうよね、好きな人にはにこにこするし」
それこそいつもです。
「嫌いだと邪険だしね」
「そこも徹底していますね」
「極端だから」
新一君の行動はです。
「あと一人だけでも何とも思わないわね」
「何かをすることに」
「そうよね」
「そうですね」
「それはよくも悪くも新一君らしいわ」
こう新一君に言いました。
「我が道を行くね」
「そうですか」
「ええ、ただね」
「ただ?」
「人と合わせることも大事よ」
このこともお話しました。
「新一君は一人で行動すること多いけれど」
「物凄く多いですね」
新一君自身否定しませんでした。
「僕は」
「そうよね」
「それがよくないですね」
「お手振りも合わせるでしょ」
こちらもです。
「座りづとめもよろづよ八首も」
「それで十二下りもですね」
「そうしているのはね」
それは何故かというとです。
「人と合わせる」
「そのことが大事だからですね」
「そうよ」
まさにと答えました。
「練習してね」
「そのうえで、ですね」
「人と一緒にね」
そのうえで、です。
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