夢幻水滸伝
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第三百四十話 もう一つの勢力その十五
「そのうえでや」
「ルイジアナ州も攻めますね」
「そうしてくわ、セントルイス辺りに軍を集結させて」
そうしてというのだ。
「そこからや」
「水運も用い」
「一気にや」
「アーカンソー州を攻めるのですね」
「そうしたらな」
「あの州は一気に攻められますね」
「そやろ」
「はい」
確かにとだ、ミッチェルも答えた。
「あの川の水運はかなりのものですし」
「移動も輸送も楽やな」
「実に」
「当然川の水運は掌握するわ」
「そこでも水軍を使いますね」
「そや、メキシコ湾からミシシッピー川に入って」
そうしてというのだ。
「その水運はや」
「完全に掌握しますね」
「そうすればや」
「移動や輸送を楽に行えます」
「敵軍だけやなくて獣やモンスターもおってな」
ミシシッピー川にというのだ。
「数は少なくて然程強くなくてもな」
「出ることは出るので」
「しっかりと水軍で制海権ならぬ制川権を掌握してや」
「そのうえで、ですね」
「水運を使ってな」
そのうえでというのだ。
「アーカンソー、ルイジアナを攻める、敵も読んでるやろが」
「そうして攻めてくることは」
「しかしそこを破るのがな」
それがというのだ。
「これもまた戦や」
「そうしますね」
「そや、そしてや」
そのうえでというのだ。
「二州を手に入れるんや」
「そうしますね」
「戦のことはこれから詳しく話すわ」
トウェインはパンを食べつつ話した。
「軍議の場でな」
「そうですね、しかしです」
ミニーはここでこう言った。
「今回百万ですか」
「動員する戦力はな」
「多いですね」
トウェインに鯨のステーキを食べながら述べた。
「これまた」
「敵の軍の規模と領土の広さ考えてって言うやな」
「はい、まさに」
「それでや」
その為にというのだ。
「そうする、ただな」
「ただ?」
「そうしてもな」
こうも言うのだった。
「油断は出来んで」
「装備のこともあって有利に戦えてもですね」
「そや、ほんま油断したらな」
「その時はですね」
「負けるわ、そやからな」
だからだというのだ。
「それだけの大軍にわい等もな」
「出陣しますね」
「今回も留守番は置くけどな」
それでもというのだ。
「わい等の殆どがや」
「出陣しますね」
「そうするけどな」
「油断は出来へんですね」
「そや」
まさにというのだ。
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