金木犀の許嫁
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第九話 忍者は人を殺さないその三
「そのこともわかりますが」
「それでもなのね」
「はい」
それがというのだ。
「そうじゃない人はです」
「忍者を格闘家と思って」
「強い武道と思ってです」
そうしてというのだ。
「門を叩きます」
「誤解して」
「そうなのです」
「たまにそうした人が来る」
佐京は静かな口調で述べた。
「慣れてるけれど」
「それでもなのね」
「誤解されるのは残念」
こう夜空に述べた。
「本当に」
「そういうことね」
「そう、そして」
佐京はさらに言った。
「ゲームでもそう」
「ゲーム?」
「格闘ゲーム」
「あっ、そういえばそうね」
夜空も言われて頷いた。
「格闘ゲームって忍者よく出るわね」
「定番キャラの一つ」
「くノ一でもね」
「知っ債は本当に戦わないから」
これは絶対のことでというのだ。
「やっぱり誤解されているとわかる」
「格闘ゲームでもね」
「RPGでも」
こちらのジャンルでもというのだ。
「シーフに近いのはいいけれど」
「それでもよね」
「それにプラスされて」
それでというのだ。
「敵を一撃で倒したり魔法も使う」
「魔法はね」
「忍術だから」
忍者が使うものはというのだ。
「そこは違う」
「そうよね」
「アクションでも多くて」
白華がまた言ってきた。
「日本でもこうですから」
「海外の人達だと」
「誤解し過ぎていまして」
それでというのだ。
「困ります」
「そうなのね」
「はい、ですが」
それでもというのだ。
「今修行している手裏剣もそうで」
「他のことも同じね」
「そうです、戦わないです」
「隠れて逃げるものね」
「はっきり言えば陸上競技」
佐京は今度はこう言った。
「跳んだり走ったりするから」
「そうなるわね」
真昼が確かにと頷いた。
「言われてみれば」
「あと泳ぐことも多いから」
佐京はさらに言った。
「トライアスロン」
「そちらとも言えるのね」
「体力と身体能力は必要だけれど」
このことは事実だがというのだ。
「けれど」
「それでもよね」
「陸上競技です」
「近いのはね」
「それかトライアスロンです」
「トライアスロンは凄い競技だけれど」
自転車とマラソンを水泳を全て行うのだ、ハードと言えばこれだけハードな競技も他にないと言える。
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