| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

オズのヘンリーおじさん

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第四幕その九

「それからはね」
「寝るんだな」
「テントでね」
「テントは幾つか出して」
 そうしてというのです。
「そこで休むけれど」
「何かあるのかい?」
「まだあるの?」
「寝る前にね」
 テントでというのです。
「近くに川があるから」
「ああ、そこでか」
「身体を洗うのね」
「そうしてね、オズの国は何処でも川や湖やお池があるから」
 だからだというのです。
「冒険の間は毎日ね」
「身体も奇麗に出来るのか」
「お風呂に入るみたいに」
「中には温泉もあって」
 それでというのです。
「実際にね」
「お風呂にも入られるのか」
「それはいいわね」
「それがオズの国の旅よ」
 ドロシーは笑顔でお話しました。
「だからね」
「身体を奇麗にも出来る」
「毎日なのね」
「お家にいる時みたいにね」
 まさにというのです。
「それが出来るのよ」
「じゃな、食べ終わったら」
「身体も奇麗にするわね」
「そうして寝るな」
「そうさせてもらうわね」
「是非ね」
 笑顔で言うドロシーでした。
「そうしてね」
「それでテーブルかけは食べものを幾らでも出せるから」
 オズマもカツカレーを食べつつ言います。
「それでね」
「おかわりしてもいいのか」
「そうなのね」
「ええ、好きなだけね」
 それこそというのです。
「食べてね」
「こんな美味しいものをな」
「おかわり出来るなんてね」
 お二人はこのことにも喜びました。
「何て幸せなのかしら」
「全くだな」
「ドロシーに誘われてね」
「そのうえでな」
「ううん、お二人を見ていたら」
 オズマはそのうえで思いました。
「幸せな人達ね」
「そうなの」
「幸せって思えたら」 
 こうドロシーにお話します。
「もうね」
「それで幸せね」
「お二人はいつもね」 
 それこそといううのです。
「幸せって思うから」
「だからなのね」
「本当にね」
 まさにというのです。
「幸せな人達よ」
「そうなのね」
「オズの国がどうして幸せの国か」
「幸せばかりあるか」
「色々いいこと素晴らしいことがあるからだけれど」
 それと共にというのです。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧