夢幻水滸伝
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第三百三十六話 アリゾナのカウボーイその十六
「どの星の人もそうしてるが攻め落としても市長さん達はな」
「そのままですね」
「元の役職に就いてもらい」
「引き続き働いてもらいますね」
「悪政とか敷いたり変なことしとらんとな」
そうでない限りはというのだ。
「ええで」
「そうですか」
「そうしていかれますか」
「この度も」
「犯罪者でもないとな」
そうでもなければというのだ。
「ほんまな」
「戦った相手でもですね」
「自分達から降らずとも」
「それでもですね」
「罪を犯してへんと」
さもないと、というのだ。
「ええわ」
「左様ですね」
「それではですね」
「街を陥落させても」
「降伏すればそれでよしですね」
「そうするで」
将兵達に話してだった。
ホイットマンは三万の軍勢を率いてそのうえで二つの街の攻略にかかった、事前に航空機はおろか対空兵器も碌にない二つの街を空から攻撃してだった。
そしてだ、そのうえでだった。
ホイットマンは地上軍を率いてそうして二つの街の前に来た、そのうえでこうしたことを言ったのだった。
「ほな攻めるが」
「はい、既にですね」
「空からの攻撃で城壁をかなり破壊していますね」
「それではですね」
「我々も楽に攻められますね」
「やっぱり空からやな」
ホイットマンはしみちみとして言った。
「そこから攻めてやな」
「はい、それでこのビズビー攻略ですが」
ホイットマンが乗っているホワイトバファローも言ってきた。
「敵の士気はかなり落ちていますので」
「あと一押しやな」
「はい、それでです」
ホワイトバファローはさらに話した。
「私が城門に突撃しまして」
「突進でか」
「城門を破壊しようと思いますが」
「そやな、ここはな」
ホイットマンは自身の神具の言葉に頷いて述べた。
「おいらも乗ってな」
「そうしてですね」
「共に攻撃するわ」
「城門の周りの城壁を」
「そうしてな」
「より押しますね」
「そうしたらどないや」
自分を乗せているホワイトバファローに尋ねた。
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