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夢幻水滸伝

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第三百三十五話 ソルトレークシチー攻防戦その六

「近いうちにな」
「普及させますか」
「ああ、この世界のアメリカはもうラジオはあるな」
「家庭にもありますね」
「それだけやなくてな」
「テレビもですか」
「最初は白黒になるが」
 それでもというのだ。
「次第にな」
「カラーにもしていきますか」
「そうなる様にしたいしな」
「インフラは、ですか」
「充実させたい、それでテレビを大量生産する位な」
 そこまでのというのだ。
「産業も備えたいな」
「自動車を大量生産してますが」 
 ミニーは自分達が入った勢力の状況を話した、その他には航空機も大量生産している状況になっている。
「そこに加えてですか」
「電化製品もでな」
「テレビもですか」
「当然洗濯機や冷蔵庫もや」
 こうしたものもというのだ。
「大量生産してな」
「一般家庭に普及させますか」
「そうなる様にする」
「そやから産業もインフラもですか」
「整えるで、映画館にな」
 それに加えてというのだ。
「テレビもや」
「そうもしていきますか」
「既に下地はあるしな」
「テレビはありますし」
「後はや」
「大量生産出来る状況にしますか」
「産業、それを支える企業を育成してな」
 そのうえでというのだ。
「ほんまな」
「大量生産して」
「一般家庭に普及させてな」
「より豊かな社会にしますか」
「豊かなんは力や」
 トウェインは言い切った。
「そやからな」
「私達はまずは」
「内政に力を入れる、当然治安もな」
 こちらのこともというのだ。
「よおするで、街や村に警官をちゃんと置いてな」
「健全な警察組織をですね」
「そや、自警団はいらん様な状況にするわ」
「自警団は、ですね」
「あれはな」
 トウェインはミニーに語った、どうにもという顔であった。
「マフィア化するさかいな」
「力を持ち法の統制を受けへんので」
「そうなるさかいな」
 だからだというのだ。
「ちょっと勘違いしたらな」
「やりたい放題となり」
「マフィアになるさかいな」 
 だからだというのだ。
「あかん」
「不要な様にしますね」
「自分達も自警団は許してへんな」
「はい」
 まさにとだ、ホイットマンは答えた。
「今トウェインさんが言った通りです」
「マフィアになるさかいな」
「許していませんでした」
 トウェインに確かな声で答えた。
「それよりも警察でした」
「そやったな」
「傭兵よりも市民軍で」
「金で雇う軍よりも常備軍や」
 トウェインも確かな声だった、その上での返事である。政というものを考え言っていてそこには信念があった。 
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