夢幻水滸伝
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第三百三十五話 ソルトレークシチー攻防戦その二
「そうやさかいな」
「だからですね」
「ここはですね」
「最後まで戦われますね」
「全力で」
「そうするで」
こう言ってだった。
ミニーはソルトレークシチーにおいて最後まで戦うことにした、既に覚悟は決めていて迷いはなかった。
トウェインは程なくしてツルトレークシチーに着いた、そうするとまずはエリカとオニールに対して言った。
「ほなこれからや」
「街を攻めますね」
「そうしますね」
「そうするで、敵の数は少ないけどな」
それでもというのだ。
「油断せんでな」
「攻めますね」
「全力で」
「戦は策でもないと全力で攻めるもんや」
二人に真剣な顔で話した。
「若し相手を侮ってや」
「油断すると、ですね」
「その時は敗れますね」
「どんな状況でもや、そやからな」
「全力で攻めて」
「陥落させますね」
「そや、まずはこれまで攻めへんでよかった」
街を囲んでいたオニールに話した。
「ミニーちゃんもやる、そやからな」
「迂闊に攻めずにおいてですか」
「よかったわ、星のモンが一対一でや」
それにというのだ。
「同じ格同士やとな」
「能力が拮抗してるので」
「中々決着がつかん」
そうなるというのだ。
「そやからな」
「だからですね」
「下手に攻めるとしくじってた」
「大きな損害を出していましたね」
「ましてミニーちゃんは何にでも化けられる」
神具の力を使ってというのだ。
「姿も消せるしな」
「そのことも大きいですね」
「しかも影までな」
「それやろですね」
「余計に下手に動いていたらな」
そうして攻めていればというのだ。
「ほんまにや」
「あかんかったですね」
「それでや」
そうしたことも考えると、というのだ。
「攻めんで正解やったわ」
「攻めるにはですね」
「万全の状況になってからや」
そのうえでというのだ。
「それが戦の鉄則でや」
「今ですね」
「それがな、ほなな」
「これからですね」
「攻めるで」
街の高く堅固な壁を見て話した。
「これよりな」
「わかりました、ほな」
「攻めましょう」
オニールだけでなくエリカも応えた、そうしてだった。
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