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スーパー戦隊総決戦

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第四話 また巡り合いその九

「とにかく。この遊園地を基地にして」
「そこから我等ガイアークの本拠地を築くである」
「おい、俺達オルグのだぞ」
「共存共栄なり」
「仲良くするぞよ」
 こうしたことでは話のわかる彼等である。ヤバイバもヨゴシュタインとキタネイダスのその提案に対してすぐに頷くのだった。
「そうだな。仲良くして悪いことはないしな」
「そうね、仲良きことは美しきかな」
「その通りだからな」
 ツエツエと二人で話す。どちらにしてもガイアークの者達と戦うつもりは彼等にはなかった。そしてそれはガイアーク側もであった。
「どちらにしても仲良くするなりよ」
「そうぞよ。無闇に戦っても何の得もないぞよ」
「まずは話し合いで解決するでおじゃる」
「こいつ等本当に悪者か?」
「さあ」
「出て来る度にそれが怪しくなってきてるけれど」
 ガオレッドとハリケンブルー、ボウケンイエローがそれぞれ話す。
 しかしである。何はともあれ彼等は対峙している。それは変わらない。
 ボウケンピンクは真面目にだ。こう言うのである。
「とにかく今は戦わないと」
「そうだな」
「何があってもだ」
 ゴウライジャーの二人が彼女の言葉に頷く。
「遊園地にしろ何処でも基地を築かせるわけにはいかない」
「その通りだ」
「ではチーフ」
「わかっている。おかしな奴等がまた増えたが」
 ボウケンレッドは参謀の彼女の言葉に応えた。
「どちらにしろ基地を築かせるわけにはいかないからな」
「はい、それでは」
「アタック」
 指を鳴らして言う。
「ここは退いてもらう」
「そういえばそんな話今さっきしていたよな」
「忘れていたでおじゃるよ」
 ヤバイバにケガレシアが応える。
「今思い出したでおじゃる」
「何処までいい加減な奴等なんだ」
 ボウケンブラックも呆れている。
「ガジャやシズカみたいだな」
「はい、ですが彼等のペースに巻き込まれずに」
 ボウケンピンクはここでも真面目だった。
「そうしていきましょう」
「それならなり」
「容赦はしないぞよ」
 ヨゴシュタインとキタネイダスが応えてだった。そのうえで戦いに入る。三つのチームと彼等の戦いがはじまるがそれはであった。
 三つのチームはそれぞれ敵を次々と倒す。瞬く間にである。
 やはり兵士達では相手にならなかった。瞬く間にである。
 戦闘員達が倒れ五人だけとなった。ここでまたツエツエが言う。
「おのれ、毎度毎度最悪のタイミングで出て来て!」
「こっちの事情も考えろってんだ!」
「御前等の事情なんて知るか!」
 ガオブルーがすぐに言い返す。本当に戦闘員達はあっという間に倒されてしまっていた。
「大体な、いい加減大人しくしろ!」
「そうよ、何度生き返ってるのよ」
「死なないな、本当に」
 ガオホワイトとガオイエローも言う。
「全く。倒れても倒れても出て来て」
「それでも全然進歩も反省もしないんだな」
「進歩?反省?」
「何なのかしら、それって」
 その言葉を言われて顔を見合わせて言い合うヤバイバとツエツエだった。
「知ってるか?ツエツエ」
「そんな名前の料理は知らないわよ」
 真剣な顔で話す彼等だった。どうやらそうした言葉は本当に知らないらしい。
「まあとにかくだ」
「旗色が悪いしここは」
「おお、ヨゴシュタイン様」
 ここで忠臣ヒラメキメデスが来た。そして剣を手にヨゴシュタインの前に出て来て言うのであった。
「こちらにおられましたか」
「おおヒラメキメデス来たなりか」
「はい、オルグの方々も御一緒でしたか」
「ああ、ヒラタイアタマ」
「久し振りね」
 二人も彼の名前を間違えてしまった。
「それで何でここに来たんだ?」
「何かあったの?」
「ヒラメキメデスです」
 まずはこう訂正してもらう彼だった。
 
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