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新オズの臆病ライオン

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第十一幕その八

「そのうえで今はね」
「皆の笑顔を見られているからよね」
「美味しいものを食べてそうなっているね」
「そうですよね」 
 チックは二人の言葉に頷きました。
「私達は食事の必要が一切ないですが」
「寝ることもないしね」
 キャンディマンが応えました。
「こうした時は他の皆の笑顔を見て心の栄養にするけれど」
「その笑顔がいいね」
「そうだよね」 
「とてもね」
「見ているだけで幸せになれるよ」
「本当にね」
「最高な位にね」
「皆が喜んでくれたらいいじゃない」
 臆病ライオンもドロシーに言ってきました。
「そぐうそぐわないとかはね」
「違うのね」
「うん、そういうのじゃなくてね」
 ピザを食べながらドロシーに言います。
「おもてなしはね」
「満足してもらえるかどうか」
「幾ら礼儀正しくても」
「満足してもらえなかったら」
「それじゃあね」
 それならというのです。
「やっぱりね」
「それでよくないのね」
「だからね」
 それでというのです。
「今皆、僕もだけれど」
「満足してくれているから」
「問題はないよ」
 そうだというのです。
「全くね」
「そうなのね。それじゃあ」
「今もこれからもね」
「皆に満足してもらう」
「そうした考えでね」
「やっていくことね」
「それがいいと思うよ」
 笑顔での言葉でした。
「本当にね」
「それじゃあね」
 ドロシーも頷きました、そしてです。
 笑顔で頷きました、その彼女にポリクロームが甘いオレンジジュースを出してそのうえで言いました。
「どうぞ」
「有り難う、頂くわね」
「私もさっき飲んだけれど」
 オレンジジュースを手に言うのでした。
「とてもね」
「美味しいのね」
「そうよ」
 こう言うのでした、
「このジュースはね」
「そうなのね」
「だからね」
 それでというのです。
「飲んでね」
「そうさせてもらうわね」
 ドロシーは頷いてそのオレンジジュースを受け取ってから飲みました、そのうえで満面の笑顔で言いました。
「美味しいわ」
「こうした場所の飲みものっていいですよね」
 神宝は桃饅頭を手にしています。
「甘いものも」
「他の場所で飲んだり食べるより美味しくて」
 恵梨香は苺のかき氷を持っています。
「ついつい食べてしまいますね」
「他のものも食べますけれど」
 ジョージの手にはバニラのアイスクリームがあります。 
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