| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

大神桜絵巻

作者:蒼鈴六花
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第7巻 ふらり神木村

 
前書き
はい、お久しぶりです。

今回は皆大好き?な筆神さま登場ですよー。
 

 
タマヤん家で泊まって翌日。

朝っぱらから平原に爆発音が響いた。
丁度良い具合にひび割れた壁見つけたもんだからさ、アマ公が輝玉の試し撃ちしてたんだよ。
壁の中から宝箱も見つかるし一石二鳥ってね。

「朝っぱらからうるせぇぞお前らー!」

「む!タマヤんか!逃げるぞアマ公!!」

「ワフ!」

怒るタマヤんから逃げた俺達はそのまま平原を走って羅城門を壊したり動物に餌やりしたりしていると倒れてる人発見。

「痛てててて……!弾丸特急便のイダテンさまともあろう者が、何かに取り付かれて動けねえたぁ情けねぇや!」

弾丸特急便……この世界の住人は妙なネーミングセンス持ってる奴多いな。

「どうしたんだ?弾丸野郎さん」

「弾丸野郎じゃねぇ、特急野郎だ」

「へー、それはさーせんした。特急野郎さん」

「さんはいらねぇぜ、ワン公」

「俺は白渡久桜だ。久桜で良いぜ特急野郎」

と、こんな感じで自己紹介を終え、事情を聞く。

「いやいやおかしいだろォ!普通に自己紹介しろってェ!!」

なんか豆が叫んだ気がしたが空耳だろう。

「豆って言うなァ!!」

「で、どうしたんだ?特急野郎」

「無視すんなァ!」

「妖怪に取り付かれちまったみてぇでな。旅のお守りがあれば……」

「ん?それなら持ってるぜ。ほらよ」

道中扇で旅のお守りを取り出し特急野郎にあげる。

「ありがてぇ」

「聞けよォ!」

そして元気になった特急野郎は走っていった。
あー人助けした後は気持ちが良いね。

「がー!!!」

小豆に退化した豆が針を抜いて襲い掛かってくるも尻尾で弾き飛ばす。

「さーてアマ公。サクヤの姫さんとこ行くか!」

「ウォン!」

「お~ま~え~ら~ァ~」

「ダッシュだ!アマ公!」

「ワンワン!」

「待ちやがれェー!!」

その日。
小豆と追いかけっこする二匹の白いワン子の姿が見られたとか見られなかったとか。



神木村。

「おー、なんだか賑やかになってるねぇ」

「ぜぇぜぇ……」

「ん?どうしたイッスン」

「ん?どうしたイッスンじゃねェェェ!!」

「まあ、落ち着けよ。イライラにはカルシウムが良いらしいぜ?ほれ、牛乳でももらってこいって」

「お前らが原因じゃァァァあァ!!」

「ほんとに落ち着けよ。口調が崩れて別人になってるぜ?」

「うがーーーー!!」

やれやれ、まだ追いかけっこは続くようだ。

「やれやれじゃねェェェェェェ!!」

目にヤバイ光を宿し始めたイッスン。

「おおっと!これはちぃとばかし本気を出して逃げねぇとな!!狼になってから格段に速くなった俺の走りを見せてくれるわぁ!!」

その日。
村中を大暴走した豆とワン子の姿が確認された。



で、大暴走も終わってすっきりした所で村を散策。
クシナダさんにみかん爺の事を聞いて爺さんとこに行く事になった。

その途中に枯れてしまった村の木に花咲かせておいた。
やっぱ村が元気になったのに木だけ枯れてるのもなんだしな。

そして高台。

「よー爺さん」

「む、またいたずらしに来おったのか!」

「いや、爺さんが変な踊りを始めるってんで見物に」

「変な踊りとはなんだ!禁断の舞とも言われる真神楽を変な踊りと言うなど!」

「あー説教はかんべんな。ほらほら御神木に花咲かせんだろ?早めにやった方が良いんじゃないか?」

「むむ、まあ、そのとおりじゃの。一刻も早くコノハナさまの魂を呼び戻さねば」

そして爺さんが……何かを探し始める。

踊りの前に酒を飲むようだ。爺さんが豪快に酒を飲む。
すると……

「「ええええええ!?」」

爺さんの頭の上にあったみかん巨大化したよ!?
え?あれなんなの?爺さんの体の一部なの?
実は脳みそとかやめてね!まじでこわいから!!

なんか目がやばい感じですよ!?
うわ!こっちむくな!アマ公もびっくりしてるよ!

伝説の生き証人になるんじゃ!とか叫ぶな!酒くさ!!

伝説?の踊りが始まる……

爺さんが杖を振り回しながら踊る。
踊りに呼応するようにほんとに御神木に花が咲く。

「まじかよ……」

途中からアマ公の力を借りたもののほんとに花が咲いていった。

そして最後の花が咲き終わった時、風がぶわっと吹き花びらが村中に舞うと同時に爺さんが決めポーズ。

なんというか呆然とするしかなかったよ。
踊り終わったら終わったで爺さん崩れるように倒れて寝始めるし。
サクヤの姫さんが出てくるまで呆然としてたわ。

てか、姫さん……なんかすごく大胆な格好に……

「「ゴクリ……」」

イッスンと視線が合う。
なるほど考えてる事は同じってか?同士よ。

なんかお礼にサクヤの姫さんがエロいセクシーポ……ゲフンゲフン幸玉くれました。

そして姫さんが去った後、急に夜になり星座が出てくる。
いつも通りアマ公が星座修復。

出てきたのは……猿。二匹目ですね。
ポーズとってジャンプ。おおーきれいに回って回って……ってあー!!

ガシャーン!!

カメラさーん!!!
ちょ、猿がカメラに激突しちゃった!どうしよこれ!完全に放送事故じゃん!
あー!カメラさんストップストップ!映像切ってー!




ピー。

しばらくお待ちください。






5分後。

えー、すみませんでした。
ちょっとしたハプニングが起こりまして。

では、続きをどうぞ。

「おお……我らが慈母アマテラス大神」

あ、ほらそこの猿、頭抱えない!放送始まってるよ!

「……我、神木に身を寄せ禍々しき浮世から逃れたるを――」

笛を吹いた猿がいつも通りの事を言い、蓮と書かれた球となりアマ公の中に入っていった。

「で、イッスン。さっきの筆神はどんなのなんだ?」

「桜花の蓮の花神でィ!水面にハスの葉を自在に生み出し、どんな大河だって渡る事ができるんでィ!」

「ほう、そりゃあ便利だな」

「早速試しに行かねぇかィ?」

「そうだな。行くぜアマ公!」

「ワン!」



所変わってスサノオの家の近く。

ここから少し離れたとこに見える小島のうえにつづらが見えていた。
普通に泳いでいくとどうしても届かないが今回手に入れた蓮の花神の力を使えばいけるようになる。

「ってなわけで行ってきてくれアマ公!」

「ワフ!」

アマ公が水面に丸描いてハスの葉を出現させて飛び乗り、こちらに向かって得意げな顔で尻尾をぶんぶん振っている。
かわいいぜアマ公。癒しや……

ちなみにつづらの中身は太陽のかけらでした。

その後、イッスンの案で森へ通じる水路へこの能力使って行ってみようと言う話になった。

だが今回はキリが良いしこの辺でやめておく。
ちぃとばかし短いが気にすんな。

じゃ、またな!

ん?次回予告?しゃあねぇな。

次回アガタの森編っ!!乞うご期待!!

はいカットー。
お疲れ様でしたー。





 
 

 
後書き
安心と信頼の放送事故、蓮の花神様。
彼の登場シーンを見て噴出す人は多いはず……

あのシーンをどう再現するかほんと悩みました。
文字化って大変ですね。
もしも蓮の花神登場シーンを見たことの無い方はぜひ大神をプレイするかニコ○コ動画にて筆神様集を見るといいですよ。噴出します。
他の筆神様もおもしろいのが多いですから必見です。
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧